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酒造2

いいね、ブックマークありがとうございます!


では改めて今からは、エメが飲める物を作るよ。


今回はりんごと幻のベリーを使ってお酒を作ります!

結局ジュースではなく、お酒だけどね…


まずりんごは、鑑定魔法の情報では一部地域で前世と同様にシードルと呼ばれており多少馴染みがあるらしい。

今世ではもちろん飲んだことはないが、前世ではお酒というよりもジュースに近く、とても飲みやすくて好きだった。


価格もワインよりも手頃で、たまに飲んでいた。

シードルはりんごを圧縮して樽で熟成させるだけだ。

前世でも簡単に作れたが、魔法がある今ならチョチョイのちょいだ。

なぜなら圧縮は魔法を使えばいいし、重たい作業は怪力の獣人に任せれば簡単にできる。さらに樽は魔道具なので何もせずに放置することができる。簡単で美味しいなんて最高!!!ちなみに味は発酵期間によって甘口か辛口に分けることができるが、今回はエメが飲めるように甘口で作る。


りんごは、密がたっぷりで甘いお酒になるはず。

ちなみにりんごは湖の近くてマンティコアと戦った時に見つけて、自宅に戻ってきた後わざわざ転移魔法で採りに行った。

りんごの色は赤や緑ではなく、青や紫でちょっと前世日本人としては気持ち悪いカラーだが、半分に切ると前世で1番好きだった『ゴウトク』という種類のりんごに似ており、蜜がたっぷり。

こんなに素晴らしいりんごで作るシールド···思わずヨダレが···



最後は幻のベリーのお酒!これも実を圧縮し、同様に樽で熟成させる。

このお酒は鑑定魔法感のゴリ押しにより作ることになった。

なんでも鑑定魔法いわく、一口飲むと「人生観が変わる」とのことだった。それに発酵にも時間がかからず…1週間で飲めるそうだ。

シードルと違ってドロドロの液体になりそうだが···鑑定魔法を信じて待つことにした。


「これで終わりか?」


「はい。ありがとうございました!途中様子を見て上手くできたら提供するので楽しみにしててね。あ!でも時間がまだあるからあと1つ作ろうかな。」というとドワーフ親子の目がギンギラギンに光った。


たがもちろんそれらはスルーした。ここで話しかけると先に勧めなさそうなので、早速次のお酒に取り掛かる。



今回虎の双子がいるためサトウキビから作ることができるラム酒を作ることにした。

もしラム酒が作れるならば砂糖以外で、お酒でも収入を得ることができる。



以前サトウキビから砂糖作る時に糖蜜を取っておいたのでそれを使って作ろう。


捨てなくて良かった。


この糖蜜を使って発酵させ、熟成させるのがラム酒だが、作り方が何種類かある。

ただ私はお酒に精通していた訳ではないので良く分からない。そのため鑑定魔法頼りだ。


今回の作り方は、単式蒸留器っていう物を使って1度だけ蒸留をおこなって作るそうだ。

他にも連立式っていうもあるらしいが、全く分からない。

鑑定魔法さん全てよろしくお願いします。


あ!鑑定魔法さんが言っていたけれど、米麹があれば黒糖焼酎も作れるみたいだ。

ただ米ないとそもそも米麹自体作れない。鑑定魔法さんは、代わりになるものを探し中だそうだ。


頑張れ!鑑定魔法さん!私に美味しいお酒を飲ませて!




うん、もう近所のおばちゃんのように鑑定魔法が絡んでる。自分でツッコミ···読んでるみなさん、可哀想とか思わないで。




余談はおいて置いて、やっと一通り酒造りの工程が終わった。

はじめはエメのためにジュースを作る予定だったが、無意識にお酒を作っていた···まぁいいか。この世界は年齢なんて関係ないもんね。


「嬢ちゃんこれはどのくらいで飲めるのか?」


魔道具を使っているから早いと思うけれど、ラムなら熟成させた方が美味しそうだな〜うーん、とりあえずは「早いもので1週間かな。熟成させせると1年以上かかるよ。経過を見て早めに魔法で熟成させるかもしれない。」


「そりゃいいこと聞いた。毎日俺が観察して嬢ちゃんに伝えてやる。早く飲みたいからな。こんな製法で作るなんてはじめてた。しかもな、俺は弟子より長生きしているが、こんなに種類があるなんて驚いた。人間はすげえな?」


師匠!それはずるしてるからね…ちなみにこの世界には何種類あるのかな?

「何種類あるの?」


「3しか知らねぇな。ワイン、エール、芋だな。」


芋?芋焼酎かな?

「芋はどんな味なの?」


「芋はくっそ不味いぞ。生の芋を歯で噛み砕いてそれに水を入れて発酵させんだよ。酒が手に入んねぇ時の替わりだな。あれは最悪だぜ。美人の姉ちゃんが作ったやつなら嬉しいが、ジジイが作酒はくせぇ。ガハハハ」


うわ、、、絶対飲めない。しかも自分で噛み砕くって唾液とか歯の汚れとか入ってそう。

前世でも確かそんな風に作るお酒があった気がする。たまたま見たテレビ番組で、先住民に会いに行った人達が飲まされていた。

先住民達が自らの歯で芋を噛み砕き、発酵させたお酒を歓迎の証に飲まなければ撮影させてもらえないと言っていた。

みんな必死に無理やり臭いお酒を飲んでた気がする···そんな感じなのかな?

それともドワーフが噛み砕いたお酒はキレイなのかな?

キレイだとしても飲みたくない···

苦笑いを浮かべながら「ここでは噛み砕いたお酒は作らないからね。」と伝えて酒造りは終了するのだった。


このあとは夕ご飯作りが待ってる····疲れた。

読んでくださりありがとうございます!

桜の季節があっという間に過ぎていきそうですね。

家の近くの桜は、雨で散り始めました。

もうすぐGW!皆さんは何して過ごす予定ですか?

私は相変わらず私生活が忙しい予定です(T_T)

次回は17日になります。

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