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オムレツに感動するも、エメとギルドマスターがね···

いいね、ブックマークありがとうございます!

投稿する日は天気が悪くなりがち···雨に好かれてる(・_・)焦

食事を運ぶと2人は仲良く椅子に座りながら寛いでいた。


この世界の椅子に比べて前世の革張りの椅子ソファーはリラックスできる。

座っているだけで寝てしまう···だが、エステサロンでこんなに寛ぐ人を見たことがない。

身体をダラ〜ンとだらけさせたエメとギルドマスター···うん、エステサロンが似合わなすぎて思わず笑ってしまった。


2人は目の前にシンジュがいることに気がついていないようだ。

それだけリラックスできる椅子ソファー···恐るべし。

とりあえず2人の事は放っておいてテーブルの上に作った料理を並べてご飯を食べよう。


まず初めに食べるのはオムレツである。

前世ぶりに見たオムレツはトロトロタイプではなく、しっかりと固めに焼いてみたオムレツだ。

スプーンでオムレツをすくって口に入れると『ウフフフフ』と思わず笑みがでた。

幸せの味がする。泣きそうだ···涙は出ないけれど、前世ぶりのオムレツは見た目だけでなく中身も完璧だ。


よく前世で〇〇の卵を使うと他の卵が食べられなくなるって言うような話を聞いたことがあったが、まさにこの卵が『これだ!』と思った。

それに鑑定さんの言う通りだ。もう他の卵は食べれない、食べたくない。一生この卵でいい。


前世の卵より何倍も美味しい卵に感動をしていると、

「シンジュ様、このきいろのおいしい。」といつの間に起きたエメが手づかみでシンジュのオムレツを食べて悶えていた。


あれ?いつの間に?私のオムレツが食べられてる···

「これは卵だよ。栄養がいっぱいあるよ。ちなみにこれは私のオムレツだから他のをあげるね。」

「これも食べて他のも食べる。」

「へ?」

まさかそんな言葉が返ってくると思っていなかったシンジュは唖然とした。こんなに食いしん坊だったかな?

そんなことを考えている間にエメがシンジュのオムレツをもぐもぐと高速で食べ尽くし「おかわり」と元気な声が聞こえた。


一応シンジュはこうなることを予想し、たくさんオムレツを作っていたため次のオムレツを差し出した。

「はい、どうぞ」


「ありがとう」


モグモグモグ…モグ…モグモグ…


「おかわり」


「え?あ、どうぞ」


モグモグ…モグモグモグ…


「ありがとう、おかわり」


·······



シンジュがオムレツを渡したのと同時ぐらいの勢いでオムレツが皿から消えていく。


どういうこと??飲んでる??

物凄い早さでエメが食べているようで椀子蕎麦状態である。



そんな早食いしなくても無くならないのにな?と思いながらもエメにオムレツを渡していく。

何度も同じことの繰り返しで疲れたな〜と余所見をしていると、いつの間にか起きたギルドマスターの顔が驚愕に染まっていた。

声をかけようとしたがエメから次のオムレツの要求があり、ご飯を食べ終わったら話を聞くことにした。




この時ギルドマスターは困惑していた。

起きたギルドマスターはシンジュとエメの会話を何気なく聞いていた。その会話の中で『卵』の話が出て焦っていた。


実はギルドマスターはシンジュに対して適当なことを言っていたのだった。

どうせ卵を捕まえるなんて無理だろうと思っていた。

卵よりもシンジュのスキルを試したかった。

だからまさか本当に卵を持ってくるとは思わなかった。

さらに今まで見たことがない卵の色をしていた。

普通は卵の色はカラフルで大体コスタリカから採れる。

これはなんだ??


コスタリカは凶悪なため、もし卵を採るならば倒すしか方法がない。

それにコスタリカは卵を温める時が1番危険と言われている。

俺1人ですらコスタリカの育児中は倒せない···


それにも関わらずなぜ卵が?唖然として目の前にある食事になかなか手を出せない。

更に卵の隣りにある肉も初めて見る肉だった。


大体の魔物の肉は俺のようなSランク冒険者ならば食べたことがある。


冒険者になりたては弱い魔物を食べた。時には食べれる魔物を獲ることができず、無理やり虫の魔物を食べたことがある。

ランクが上がるようになるとランクに見合った食事を食べることができるようになり、高級な魔物肉をたくさん食べた。


しかしこの肉はどの肉とも違って見たことがない。


なんだ??


卵のことで混乱しているが、この肉を食べてみたい。

いつの間にか手に持っていたフォークで謎の肉を口に入れていた。


肉を噛みしめると口いっぱいに脂がジュワ~と広がり遅れて甘みがやってきた。なんだこれは?初めて食べる味である。こんなレベルの肉は貴族ですら食べれないはずだ···


無我夢中で肉を食べた。目の前にあった大量の肉は腹の中に収まってしまった。


その後シンジュから何の肉か聞かされた時、卒倒するのだった。




シンジュは未だにオムレツを食べているエメと、気が付いたら蛇肉を爆食いしているギルドマスターを見て食欲を無くすのだった。



この2人見てるとお腹がいっぱい··


読んでくださりありがとうございます!

次回は3月9日になります。

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