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森の熊さん

作者: ア煌

ある日、森の中、熊さんに出会った!!。


その熊は「花咲蟹ラーメン」と言う暖簾を下げた屋台を引っ張っていた!!。


私、田中紀子、29歳、薬品開発をしている行き遅れの女です。


最近、使う薬草の種類がマンネリ化してきていたので森の奥に入り込んで薬草の採取をしていた所で熊に出くわしたのです。


「へいっ、らっしゃい。」


熊がしゃべった!!!。


「あの~、大丈夫なんですか?。」


「ん?、何が??。」


「いやっ、熊が人間の言葉を話せて、しかも、ラーメンの屋台をやっているなんて絶対怪しいじゃないですか?!。」


「そうかい、なら、言うけど、山や森林で草木を採っていく人間は怪しくないのかい?。」


「わ、私は山野草を使った薬の研究をしている者で、けっして怪しい事をしている訳ではありませんっ。」


「そうかい、悪かったね、近頃そんな人間が多くてねぇ、そんで草木が悲鳴を挙げているもんだから俺としても人間には警戒しなきゃいけないんだよ。」


「そ、そうですよねぇ~!!。」


「でも、草木を大切に扱ってくれるって言うんなら、話は別だ、詫びっていっちゃあなんだが食っていかないかい?、安くしとくぜっ!。」


「タダって言う訳ではないんですね!?。」


「あたり前田のクラッカーよっ!、麺は「ゆめちから」を用いた自家製麺、スープは花咲蟹をそのまま丸ごと使って煮詰めたスープにオホーツク海の海水からとった塩で味付け、そして具には花咲蟹、知内ワカメ、猿払ホタテ、いわゆる「メード・イン・北海道」の特製海鮮塩ラーメンだ!、タダでは食わせないぜっ。」


普通に街中のラーメン屋さんにでもあるようなラーメンだわ!。


「随分と力説されていますが、人間の私の味覚でも美味しいんでしょうか?。」


「つべこべあべこべツベルクリン言わずにとにかく食いやがれっ!。」


なんか・・・笑えないギャグが一言多い熊ねぇ?。


「ほれっ、できたぞっ特別に大盛り分は無料だ。」


目の前に出されたラーメンから漂う匂いはとても良い匂いがする!!。


「おいしそうですね、では、いただきます。」


まずはスープから、花咲蟹の出汁が効いてて美味しい!。


麺、、中太麺がモチモチしていて美味しい!!


具材、プリっプリ食感の花咲蟹、柔らか目の弾力が見事なホタテ、食感だけでなく味にも影響を出しているワカメ、どれも美味しいです。


ちょっと恥ずかしいけれどスープまで完食いたしましたわ!、お腹がいっぱいで動けません!!。


「姉ちゃん食いっぷりがいいねえぇ~!、」


「美味しかったので、つい!、だってこんな森の中で美味しい物をいただいたんですから、・・・つい・・ネ!。」


「じゃ、サービスに、ドングリの粉を練り込んだ餅もやるから食いな。」


と、言って熊さんはお餅を3個ほど出してくれた。


「ありがとうございます、いただきます。」


この、お餅、皮は少し苦味があるけれど餡がとても甘くて、皮と餡の調和がとれていて美味しいですわ、一緒に出されたお茶も美味しいです。


大盛り海鮮塩ラーメンにお餅3個、食べ過ぎたようで身体が重いです、なんか・・・動くのが面倒になってきました、でも、美味しい食べ物をいただいた後なので至福の一時のように感じます。


「ところで、こんな場所で良く屋台が引けますね?。」


「んん~!、最近になってな伐採作業が活発化していてな、山に本来は無いはずの道があっちこっちに出来て俺としても便利にはなったんだ。」


「それでも、この森の中でラーメンの屋台だけでは食べていけないでしょ?。」


「なぁーに、心配する事なんか無いさ、・・・・こうして町の方から獲物が入って来るようになったんでね!。」


包丁を持った熊さんの目が光っています?!、そこで私は事の真相について知るのでした!!。


さようならです。


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― 新着の感想 ―
[一言] こ、怖いですね。
2020/05/17 21:34 退会済み
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