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お泊まり?
「あんた本当に殺すから」
死にたくはないな。
でも俺はおもった。
「リリスは全然かわんねぇけど、真奈、お前、大人になったのか?」
「おとなに?黒、あんた私に不愉快な妄想してない?」
「たぶんしてないと思うが…何週間か見ないうちに変わったんじゃねぇか?なんか少し、本の少しだがいやもしかすっと気のせいかもしんねぇけど、お前が少し色っぽくみえる。」
もしかすると月明かりのせいかもしれない。
「ふ~ん、………丸焦げと消炭、どっちがいい?」
「いや何でだよ?」
少しは照れてからかえるかと思ったけど、それともこれがこいつなりの照れ隠しなのか?
「も一個欲しいか?」
俺はさいごの苺大福をちらつかせた。
「よこしなしい!」
生意気なやつだ、
「んじゃ1つまたやってほしいことがあるんだが…。」
「私にできる範囲内なら」
そして俺はニヤリと答えた。
「いやむしろ得意分野だよ。」