真のメインヒロイン!?
時刻は深夜2時、俺は眠れず廊下から中庭に降りて1人夜空を眺めながら大福を食べていた。
「いい夜だ。」
月あかりだけが空を照らし、余計な人口的な光は一切ない。回りは虫の鳴き声が…あまり聞こえないが何となく良い夜に感じた。。
「誰かいるの?」
こんな時間に?リリスか?と思いながら、
「俺がいる。」と答えた。
すると、
「なんだ黒か?何?1人で黄昏てるの?」
といいながら現れたのは、リリスではなく、
「よぉ!不良娘!何日、いや何週間ぶりの帰還だ?」
リリスの妹、真奈だった。
リリスとは逆にポニーしていて、リリスより口が悪く。そして極めつけはリリスと違って優しさなんてものは皆無。で、悪さばっかりする。まさに悪魔らしい悪魔だ。
「おねぇちゃんは?」と、恐る恐る聞く真奈。
「今、バイト。もうそろ帰ってくんじゃね?知らねぇけど。」
ふう。とため息をつく真奈。
「リリスが心配してるぞ、たまには顔見せてやればいいのに。」
「悪魔が心配とか、本当におねちゃんって悪魔らしくないないよね?」
「ハハハ!確かに‼でもま、たまには本当に顔見せてやれよ!」
と、俺は1つ思いついた。
「なぁ真奈。学校来いよ!」
真奈の顔つきが変わった。
「はぁ?」
世に言うガンを飛ばすという目つきだ。
「いや確かに、不登校もりっぱな悪魔行為かも知れねぇけど、たまには学校で、人間からかうのもいいと思わねぇか?」
「くだらいないわね。」
「だよな!そう言うと思った。」
思った通りの返事だ。
「超破壊なんて呼ばれて恐れられたあんたが、人間と戯れるなんて、本当、落ちたものね。」
「ハハハ、一皆殺し(アブソリュート)なんて呼ばれてるお前に言われるとなんも言い返せねぇや。」
こいつはアブソリュート、の二つ名を持つ指名手配。俺もかつては追われていたが、まぁ俺は訳あって何とか解放された。
「あ!そうだ!」
俺は大事な事を思い出した。
「ちょっとまってろ!」
俺は急いで部屋にもどった。