ひょん
「いらっしゃいませ~」
かわいらしい少女のような声。
声の持ち主は、
「あらひょんきたの?今日もズタボロに負かしてあげるわ!」
俺の友達の悪魔の妹。ってことになっている悪魔の美少女。リリスだ。
「いいね!っと言いたいところだけど今日はやめとく」
「あら残念。」
本当に残念そうな顔だ。
、
「ごめんな!とりあえずいつものくれ!」といいながら俺はカウンターの席に座った。
「は~い!いつものね。いつものオーダー入りまーす。餃子二十人前~!」
「食えるか!」
思わず突っ込んでしまった。
コトッ
と、静かにグラスが置かれた。
「冗談だよ!ほらいつもだよ。」
天使のような悪魔の笑顔でリリスがグラスを持ってきてくれた。
「よいしょっと!」
、何故か隣のイスに座った。
「フッフッフッフッフッフフフンフーン♪」
と、足をぶらぶらさせながら上機嫌に鼻唄を歌っている。
「いいのか?俺ご指名してないぞ。」
「は?ここそういう店じゃないから!もちろんおさわり禁止だからねなんてね。」
悪戯っぽく微笑んでいるリリス。
「おいおい、俺を見くびるなよ!いくらリリスちゃんが魅力的でもそんなことはしないぜ!」
ちょっとかっこつけてみた。
「うわ~ちゃん付けたたとかマジキモいんですけど~。てか誉めても何もでないからね~!」
ほおずえを付きまたからかってくるようなそんないい方だった。
「黒と冬華は?」
「なんか二人楽しそうだったよ。なんか俺かやの外な感じがしてさ、」
俺は少し拗ねたように言った。のかもしれない。
「あらあら、冬華とられちゃったんだ~!」
ものすごくからかうように言われた。
「冬華とはとられたとかそういうのはどうでもいいよ、俺たちもともとそういうなかじゃないしな。」
「へ~、んじゃ冬華とはどういう簡勁なの?」
俺は本当の事を言うかいわまいか迷ったが、
「姉弟だ。母親が違うけどな。」
「フーン。…え?えぇぇぇぇぇぇ‼」
「そんな驚くなよ。そして冬華には言うなってか誰にも言うなよ!」
「マジ、なの?」
「あぁマジだよ!嘘偽りは皆無だよ」
暫く黙って考え込むリリス。
暫くして、
「何て言うかさ…似てないね。」
「帰ってくる言葉それ?なんかこう…ま、いいや」
俺はグラスの中身を一気飲みした。