冬華の勘違い!?(笑)
俺は今、寒く寒い廊下に正座させられている。
「へくちっ!」
「いや寒いなら部屋でよくないですか?」
俺はさっきまでいた居間を指さした。
「だめよ!」
俺の目の前には制服姿の冬華さんが腰に手をあて仁王立ちでいる。
「前に聞いたのだけれども…」
「ハイ」
「リリスのバイトって」
「ハイ」
「貴方が紹介したのよね」
「ハイ。」
ってか俺もそこで働いてます。とは言わずに。会えて言わずに。
面白そうだから。
「やめさせなさい!というよりお願い!やめさせて!」
顔が赤い。
「なぜ?本人たのしそうですよ?」
ってかあいついつも遊んでばっかで仕事しないんだけどね。まぁ客集めにはなってるらしいけど。でもおかけでいつも俺が店長にグチグチいわれんだよね。
何て心でおもっていた。
「その…」
更に赤くなってるように見えた。
「悪魔とかの事情はよくわからないけど…とと、たとと友達としてそういうことはさせたくないかなって」
噛んだ。
「お願い!」
頭を下げられた。
「わ、私が!リリスじゃなく!私が!私が代わりに働く!そ、それなら…」
今にも泣きそうだ。
あんたが働くなら願ったり叶ったりだ。
「そう?んじゃ是非頼むよ!店長に言っとくから」
俺は軽く答えた。
「が、頑張ります。」
下をむいたまま、なんともと健気。
ガラガラっと玄関が開いた。
「行ってきま~す。」
リリスが意気揚々と叫んだ。
「おう!言ってら~!ってか今日は俺もいくから!そしたらまた一回!やろうぜ!」
見送りのひょんが、
と、
どどどどどどどどっと!
冬華さんは走っていった。
そして、
ひょんの胸ぐらを掴んだ。
「あんたねぇ!本当、見損なったわ‼」
涙目でにらみつけているようだ。
なんともと愉快な連中だ。