take2‼
take2!action!
「あの、西風さん」
「何?」
今度はこっちを見ない。
「そのなんだ、スカートめくることってそんな悪いの?」
あぁいっちゃった俺。
「はあ?」
おっと!これは恐ろしい目つき。
俺は負けずに続けた。
「いや、実はこのあいだな…」
それはさかのぼること二週間くらい前の話。
体育館に向かう外の廊下を歩いていた時の事だ。
俺は、どんなイタズラをしてもどうしてか良い方向にしかいかず、どうやったら人間に悪戯して不快にさせられるかと考えていた。
その日は天気も良くて、外にいるやつらも結構いた。
そんな時、一陣の風がふいた。
突風と呼ぶには強すぎるけどそれでも結構強いかぜだったんだ。
その風が、
「キャー!」
目の前の女子のスカートをめくりあげたんだ。
それをたまたま居合わせた男子生徒が「お、おお!」
歓声を上げた。
「ちょっと!見たでしょ!」
「いや見てないよ!」
顔を赤くし、頬を膨らます少女。
でもなぜがイタズラっぽく少女は、「ふぅ~ん…あ、でも今日は下着ブルーのリボンだったような?」
「え?それグリーンじゃね?」
とっさに男子生徒が突っ込んだ。
哀れ、そのあと男子生徒慌てて、
あ?やば!
みたいな顔をして逃げるように走りさって行った。
「ちょっと!まちなさい!」と追うように少女も去っていった。
それでそんとき俺は思ったんだ。そうか、女の子スカートを捲れば少しは不快な思いをさせられると。
だから俺は実行することを決意した。