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生活モニュメント[7]

反対者

作者: 袋小路 めいろ

時の流れの

残酷さと

心地良さに

繰り返し繰り返し

喜怒哀楽を用いて

応えた

ナゾナゾの答えだけが

増えていた



正解が無い事を知る毎日に

100点取って褒められた

あの通過点は何だったのか

今だによくわからなかった



習い終わったんじゃなくて

基礎ができただけで

社会に放り出され

無理矢理

頭に詰め込んだ

コミニュケーションと

空気を読む力を

虚しい気持ちで見ている

そんな今の僕は

褒められて笑顔だった

あの頃には戻れない



悲しみに傾いた虚しさを

ただただ巨大な鉄球にして

社会の牢獄にいる

出たと思えば

また入る

マトリョーシカみたい

社会の片隅で小さいのは誰だ



一律で一定で平行線の社会

それが正しいとされていた

役所は気難しい迷路で

歳をとった人には重労働で

時間だけがかかり

イライラする人で

更に時間だけがかかった



ごく普通な

幸せの一歩みたいな

綺麗な綺麗な言葉が

オブラートに包まれては

毎年恒例の雛鳥の生け捕りを

行っていた

そのキラキラした顔のまま

10年後も居て欲しいと思った



見ている位置は

間違っていないか

自分のプライドを財布に入れて

それを見ながら

政治家は叫んだ

叫んだ時点で政治屋だった

選ぶんじゃなくて選ばされた

仕方なかった



こんなくだらない中で

頑張るから良いんだよ

そう言っても

その横にほくそ笑む人が

薄っすら目に映るから

そうだね

としか言えなかった

僕らの頑張りは

絶対的では無かった



汗も涙も出尽くした先に

笑顔が必ずあるなら

その意味もあるけれど

どうして

って叫びが一つでもあるなら

こんな世界の為に

何をしたらいい

何をしていたら

何を思っていたら

何を考えていたら

誰か側にいたら

誰も居なかったら

他の世界は明るいのかな

僕の世界は今日も暗い

明日は道に落ちてる

硬貨くらいには

光って欲しかった



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