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クイズ1

04


「お前ら、とりあえず聞いてくれ」


 泣き止まない俊介。

 震えている雪。

 怒りで拳を握る賢人。

 それぞれが違う感情で鳥居の模様に立っている。


「ここで悩んでいても意味は無いし、いつあの狐が来るかも分からない」


 俺は現れた壁に手を触れる。コンクリで出来ているのか、俺の力ではビクともしない。壁とは言っても俺より頭一つか二つ分程度高いだけ。

 その壁の向こうには狐の尻尾の先端と、耳が見えていた。


「僅かではあるが、相手の姿が見えるんだ。位置を確認して移動すれば見つかりはしない――ただし、答えを間違えなければだがな」


 どんなに上手く移動しても、間違えればサイレンが鳴り響く。あの音に反応すると言う獣。今はゆっくりと移動しているが――全力で駆けたらどれ程速いのか。試す気にはなれないな。


「そこで――最初にヒントを取りに行こうと思う」

「え、でも、ヒントを取ると、答えるまで終わらなくなるんだよ?」


 鼻水を勢いよくすすった俊介は、何とか話せるくらいには回復したようだ。以外に気持ちの切り替えは出来る男だ。

 雪は震えが収まらないのか、自分の肩を抱いて、大きく見開いた目で地面を見つめていた。


「ああ。だから狙うのは数字の1だ」


 壁ができる事でブロック状に文字列は区切られてしまったていた。

 人が3人ならんで、何とか通れる程度の幅――あの狐通るにはちょうどいいくらいの幅と言った方がいいだろう。

 壁で区切る事によって最短距離での移動は出来くなった。

 だから、今自分がどの文字のブロックにいるのか確認しなければ――いざと言う時に『はい』へと戻れなくなってしまう。


「『はい』からも近い場所にあって、難易度も低い」


 『コックリさん狩りしませんか?』

 その答えが分からない今、どんな小さなヒントでも良い。そして、このゲームに慣れるにもちょうどいいだろう。

 

「そんな必要ねぇよ」


 ぼそり、と賢人が言った。

 ドスの効いた低い声――その声はひょこひょこと耳を揺らしながら歩いている狐に向けられていた。


「どういう事だ、賢人」

「おいおい。『冷暴』様がこんな簡単なクイズを解けねえのかよ?」

「え、じゃあ賢ちゃんは解けたの?」


 俊介が嬉しそうな声を上げる。


「ああ。コックリさん狩り。コックリは感じで書くと『狐狗狸』だろ?」

「そうだな」

「そして今――この中にいるのは狐」


 つまり――狐を狩ればいい。

 狩るにはどうするか。

 地面に書かれた『き』『つ』『ね』を認識させて消せばいい。

 賢人はそう考えているらしいが――。


「おお、凄いよ賢ちゃん!」

「拓海の敵だからな」

「それなら、速く行動しましょうよ」


 賢人の意見を聞いて、二人は納得したのか。

 雪は伏せていた顔を上げて賢人を見つめ、俊介にいたっては賢人に抱き着いていた。


「俺もそうしたいんだけどなぁ、どうやら、丈流は納得してねぇみたいだぜ?」

「いや。俺もその可能性は思いついていた。だからこそ、その答えが正しいのか――ヒントと照らせ合わせたかった」


 一番簡単なクイズに答えて手に入るヒント。1を答えてもさほど有用な手掛かりは手に入らないが――逆を言えば、そのヒントが今の賢人の意見に当てはまれば、それが答えの確率が格段に上がる。


「悪い案ではないと思うが――どうだ?」

「かっ」


 賢人はつまらなそうに地面を蹴りつけた。


「お前はいつもそうだよな。俺より一歩先を考えてますってか?」

「そんなつもりは無い。俺一人ならともかく、お前が賛同してくれればより確率が高くなる」

「それが気に入らねぇんだよ!」


 賢人はそれだけ言って何も言わなくなる。

 その態度は、納得はしていなくても、付いてはいく。これが俺と賢人の関係だ。


「よし。それじゃあ、行くぞ!」


 こうして俺達はようやく鳥居の模様から一歩足を外に踏み出した。

 狐は幸いにも左奥――『お』の場所にいる。

 これならば1に行ってクイズに答える時間ならあるだろう。


「あ、その前に――携帯だけ繋ごうよ」


 いつもの調子に戻った雪が携帯を振りながら提案した。

 先頭を俺が歩いて、後ろに雪が続き、賢人と俊介が二人で後ろを見張る。

 

「いい案だ。もしバラバラになったら、連絡が命綱になる」

「じゃあ、グループ作るね」


 この場に相応しくない音が携帯からなった。グループを作れば全員が一斉に話を出来る便利なアプリ。

 そのグループ名は『コックリさん狩りしませんか?』だった。


「ちょっと、雪ちゃん。もう少し名前会ったでしょ」

「えー。シンプルの方がいいと思ったの!」  


 こんな状況でもいつもの様に話せる仲間達。信頼できる仲間の存在がこんなにもでかいとは。

 俺は『ま』を右に曲がり、一直線に1を目指した。

 賢人が後ろを。俊介が左側を見張る。


「あの化け狐は多分だが、か行とさ行らへんにいる」

「了解した」


 まだ十分距離はある。

 ワンブロックは大体10メートル四方の正方形か。

 仮にそうだとした場合――全長は縦に50メートル。横に120メートル程度か。

 全力で走れる距離ではあるのだろうが――休憩を摂れないと考えた場合、果たしてどこまで体力が持つのか。逃げるステージが限られている以上闇雲に逃げるのは得策ではない。


「着いた……」


 数字の1が書かれた地面を俺達は見下ろす。


「早速、認識させる。悪いが皆――狐が来ないか見張っておいてくれ」

「分かったよ」


 俺は地面に手を付ける。

 頭の中でゆっくり確実に数を数えていく。周囲を見張って貰っているのにこの緊張感。地面に手を付けて10秒間待つ。

 分かってはいたが重圧が凄い。

 頭の中の数字はまだ5秒だ。それは分かってるのに――既に一分以上経過している気分だ。


「よしっ」


 手を付いて10秒が経過した。

 1と描かれた文字は消え――ある言葉が浮かび上がって来た。それが1のクイズの問題だろう。

 俺は声に出してその問題文を読みあげた。

  

「『狐狗狸――何て読む?』」


 そのクイズと呼ぶにはふざけた質問。

 今のこの現状でその答えが分からない人間がいたら、俺は是非とも見てみたい。そいうの人生を研究して、論文として提出したい位だ。

 1の難易度が予想よりも低く思わず皮肉がでる。

 本来なら喜ばしい事だ。


「え、それって……ねぇ」

「うん。『こっくり』だよね」

「問題が分かってるなら早く解きに行くぞ。と、言いたいが――どうする丈流。分かれて行動するか?」

「…………」

「ま、俺は分かれた方がいいと思うぜ?」


 その通りではあるが――道理が通っているからと、素直に頷けない。

 この場所からか行までの距離はおおよそ80メートル。

 『いいえ』に近いが――1度しか使えない安全地点セーフティーポイントを序盤で使うのは気が引ける。


「『こ』『つ』『く』は近い場所にある。なら、俺が一人……」

「待てよ。俺も行くぜ?」

「賢人……」

「そこに行くには狐の横を通らなきゃいけない。だろ?」


 た行。

 そこに狐はいる。


「初めに『こ』を認識させに行くにも、次の『つ』を狙うにも――避けては通れるのは狐道ってか?」

「え、賢ちゃん。狐道って何?」

「ばか、俊ちゃんは黙ってなさい」


 雪が俊介の口を押え、続けてと動作で表す。


「いや、お前は『り』で待っていてくれ。雪、俊介はここで待機だ。何かあったらすぐに『はい』に逃げ込め」


 俺はそう指示を出して、1のブロックから歩き出した。

 

「さてと、どうやって行くかな」


 狐の行動パターンが分かっていない以上、あいつらを連れて行動するにはリスクがある。間違った文字を認識させた時、狐はどう追ってくるのか。

 それが今の所知りたい――分かれば、囮に使える。

 一人目が間違えた文字を認識させた場合はその人物を追うのだろうが、その最中にもう一人間違えた場合は――どちらを追う? 

 後で確かめるか。

 な行

 その場所で俺は待っていた。た行にいる狐の目を盗んで進まなければいけない。耳と尻尾で向きは分かるけど、今は一番奥。『た』のブロックに狐はいる。

 視線は『と』。

 縦を見張られているために横切れない。


「渡れないか……」


 俺は1つブロックから下がり観察を続ける。

 狐の動きに合わせて縦と横に俺も動かなければならない。


「動いた……、今しかない!」


 『た』から『の』へ進もうとした瞬間――壁で視線が遮られるタイミングで――俺は全力で駆け抜ける。

 走り抜けた俺に狐は気付かなかったようで、そのまま歩いて行った狐。

 無事に『か』へとたどり着いた。

 

「あまりあっちに行かれてもあいつらがいるから急ぐか」


 縦に軽く走って『こ』に辿り着いた俺は地面に手を付けた。

 一応狐に視線を向けはするが――地面に手を付ける。

 そのルール上、絶対にしゃがまなければならない。そしてその姿勢が意味するのは――壁による視線の妨害。

 壁の無い移動用の隙間から覗くしかない。


「くそっ。本当いやらしいルールばっか作りやがる」


 あのお面の少女。

 悪い子にはお仕置きが必要だ。


「10秒、次だ!」


 そのまま『つ』と『こ』を無事に認識させた俺は賢人へと連絡を取った。


「あとは『り』だけだ!」

「分かった。だが今、狐は『ま』にいる。とりあえず、雪と俊介をつれて『3』で待機している」

「それでいい。無理はするなよ」

「お前に言われなくても分かってる」


 賢人はそう言って電話を切った。


「俺も人の心配はしている場合じゃないか」


 足を止めて息を整える――体力の消耗が激しい上に飲み物は与えられていない。この場所に来る前に飲み物を買いはしたが、鳥居に置いてある。

 逃げるのに荷物は少ない方がいい。

 携帯と鳥居爆弾とりいボム

 あの狐と戦うには心元ない装備だ。


「水を一口飲まないと……。まだ、先は長い」


 今の状況を冷静に分析している自分。

 ふと、俺は拓海が殺された後を思い出す。あの時俺は何か感じたか?

 泣きもしないで、怯えもしないで、怒りもしなかった。

 

 ああ、喰われた。


 ただ――それだけだった。

 

「今は生きる事に集中しろ、俺」


 自分に言い聞かせる。

 鳥居に付き、自分のペットボトルの水を一口含んだ所で、


〈クイズ1くりあー〉


 と、元気な少女の声が響いた。

 壁によってお立ち台は隠れてしまっているが、例え見えたとしても少女はお面をかぶっている。ならば、見えても同じか。


〈それじゃあ、ヒントをおしえます〉


 俺は耳を澄ます。

 このヒントによって次にすべき行動が決まる。


〈そのクイズがヒントです〉


「クイズがヒント?」


『狐狗狸――何て読む?』



 これがヒントだとすると――賢人が出していた答えもあながち間違いではない。これから得られるヒントとして考えられる部分。

 それは――『何て読む?』

 コックリ以外の読み方を示唆しているのかもしれない。

 そう考えれば、今いる獣は。普通に読めば――『き』『つ』『ね』だ。その案を試してみても良いかもしれない。


05


『と』のブロックに集まった俺達4人。

 本当は『1』に集まろうとしたのだが、雪からグループで連絡があり、狐が数字の方に向かっていると、連絡があった。

 そこで全員の中間にある『と』に集まるよう変更したのだった。


「それで、丈流。答えは分かったの?」


 先に付いていた雪、俊介、賢人。

 

「いや、あれだけじゃ……完全には分からない」

「でも、それじゃあ、どうするの?」

「…………」


 もう一度難易度の低いクイズに挑む事も視野には入れていた。

 だが――実際にクイズを1つ解くだけでの疲労。

 特に、狐とすれ違ったあの時。

 そう何回もやれるものでは無い。


「丈ちゃん……」

「あー、じゃあやっぱ、俺の案で行くしかないだろ」


 賢人が俺の肩を掴んで一歩後ろに下がらせた。


「丈流の案は実行した。次は俺の番だ」

「賢人」


 賢人は鳥居爆弾とりいボムをくるくると指にひっかけて回す。まだ効果の分からない爆弾を、そんな乱雑に扱うな。

 

「だから、今度は俺一人でやる」

「なっ、なんで、賢ちゃん!」

「そりゃあ、その答えが間違っているかも知れないんだ。さっきのクイズは100パーだった。けど、これは違う」


 そう――俺も思いついたその答え。

 確信を持てないからこそ、ヒントを求めたがそれでも、まだ、危うい。


「なら、言い出しっぺの俺が一人でやるしかないだろ」


 賢人はそう言って一人でブロックから飛び出した。


「賢ちゃん!」


 俊介がその後を付いて行こうとするが、その手を掴んで留まらせる。


「なにするんだよ!」

「俺に考えがある」

「それは、賢人を助けられるの?」

「ああ」


 雪のその質問に俺は頷く。

 助けられるかはまだ、分からないが――やってみる価値はある。


「いいか、この状況で怖いのは、答えを間違える事だ」


 サイレンが鳴り響いて、狐に追われる。

 そうなった場合――俺の予想では確実に狐に捕まってしまう。


「だから、賢人は一人で行ったのよね。そうなっても自分だけの犠牲で済むように」

「なら、今からでも追わなきゃ!」

「駄目だ。この状況――試さなければいけない事が俺にはまだある」


 その時――サイレンが響いた。


「そんな――答えが違ったの……賢ちゃん!」

「お前たちは『鳥居』の前で待機してろ!」


 あそこなら、広いし、『はい』にも近い。

 俺はそう言って目指すのは『む』。

 数字列の奥にいた狐が、ピクリと耳を動かし――『き』の方へゆっくりと振り向いた。


「さあ、どうだ?」


 俺が知りたかったのは、狐の全力の速さだ。4足で走る狐の速さは――想像よりも早かった。あの巨体でそれだけの速度が出せる。

 直線で走って逃げる事は不可能か。

 

「そしてもう一つ」


 俺はわざと狐の前を横切った。

 まだ距離はあったとはいえ、その姿をしっかりと捉える事は出来たはず。

 追いかける人間の優先順位は果たして――。

 

「なるほど」


 俺には目もくれずに『き』へと向かっていった。


「最優先は間違えた人間」


 狐を見届けた俺は目的であった『む』のブロックに辿り着き――その文字に手を付いた。


「なら、最初に間違えた人間と後に間違えた人間――どちらを追う?」


 先程、賢人が間違えた時と同じく――サイレンが鳴る。

 自らの意志で間違えたとはいえ、ちょっと緊張するな……。

 すぐに立ち上がって狐の動きを確認する。

 上手く助走を殺した狐は――俺のいる『む』へと向いた。


「後の人間が優先される――!」


 俺はそれを確認して一直線に走る。

 引き離す事は出来なくても、少しでも移動は可能だ。

 

「ここならいいか」


 『を』。

 その場所で俺は狐を待ち構えた。

 走る狐が良く見える――血走った鋭い目つきに、口から垂れる唾液。あの巨体だと狐って感じがしないよな。俺の知ってる狐は精々キタキツネ位だ。


現実リアルだな」 


 俺は、ベルトから鳥居爆弾とりいボムを外す。これが俺が一番気なっていた事。

 俺は向かってきた狐に向かって小さな鳥居を投げつけた。


「ヒットだ」


 流石に自分から向かってくる巨大な的を外すなんてことは無かった。

 狐の顔面に当たった鳥居は、ぼふんと、煙と共に消え――巨大な鳥居となって狐を抑えつけていた。

 巨大な鳥居が地面を揺らして狐を固定する。一定時間動きが止まる――ルールは嘘じゃなかったか。


「こぉ…ゴォ…コ……ぉン」


 鳥居から抜け出そうと必死にもがく狐の唸り声。

 俺はその姿を見ながら数を数える。

 既に20秒は経過していた。

 

「何秒間動きが止まるのか――それも知りえなければ」


 距離を取りながら、更に数を重ねていき――鳥居が消えたのはそれから40秒後。

 すなわち、1分間は動きを止める事が可能か。

 目の前で秒数を数えていた俺を睨みつける。


「そしえこれがラストの疑問」


 ここから『はい』まで20メートル。

 『を』から『わ』へ移動した俺を――狐が襲おうとする。


「追われている最中に安全地帯セーフティーポイントに入ったらどうなるのか」


 俺はゆっくり後ろに下がって、『はい』に足を踏み入れた。

 目と鼻の先である俺を見失った様にキョロキョロと見回す。


「近くで見ると中々可愛いもんじゃないか」


 首を傾げた狐はゆっくりと奥の方に向かっていった。


「丈ちゃん!?」


 『はい』の入り口は2つ。

 俺が入ってきた『わ』の場所、横にある鳥居の入り口。

 そこで待機していた3人も『はい』の中へと入ってきた。


「もう、怖かったよ! サイレンまたなるし、凄い音したしさ」

「悪かったな」


 俺は無事に3人の姿を見れた事に安堵するが、その瞬間――左の頬に強い衝撃を受けた。壁に背中を叩きつけられた俺は痛みを堪えながらも、俺を殴った相手を見る。


「賢人……」


 賢人は、俺を殴った拳を閉じたり、開いたりしながら俺の方へと歩いて来る。

 壁に寄りかかって、辛うじて立っている俺の胸倉を掴み、自分の顔の前に引き寄せた。


「お前――最初からそのつもりだったのか?」

「ちょっと、やめなって、賢人」


 雪が止めに入ろうとするが、賢人は止まらない。


「俺が間違えると知って、わざと自分が囮になったのか?」

「違う」

「違くねぇだろ! お前……鳥居爆弾とりいボム――1個使ったんだろうが!」


 俺のベルトに付いている鳥居爆弾が一つ少ない事に気付いた。

 

「俺に使わせない様に、自分が使ったってか? ああん、どうなんだ!」


 俺を壁にぶつけて問いただす賢人。

 その後ろに雪と俊介は、ただ黙って俺達を見ていた。

 賢人は昔からプライドが高かった。

 中でも人に恵んでもらう行為が何より嫌い――それは今も変わらない。

 だけど――、


「思い上がるな」


 俺は賢人の腕を払う。


「お前の為じゃない。すべては俺の為だ」

「は?」

「俺が、どうなるのか知りたかった、それだけだ。折角の10分を無駄に使わず、俺達が次どう行動するのかを考えた方がいいと思うが」


 中に入って5分。

 追われる心配なく相談できるのはここしかない。一度は言ったらまたここに、戻るまで20分時間を開けなければならない。  

 その20分をどう過ごすのか。

 ここでそれを決めるべきだ。


「そこで――再び俺に提案がある」


 問いを見つける為に――更にリスクへ足を踏み入れる。

 こんなゲーム、何時間も耐えられない。

 体力にまだ余裕があるうちにリスクを背負う。それが2つの案を実行して出した俺の答えだ。

 

「難易度5のクイズ。それに挑もうと思う」


思ったより話が長くなりそうですね……

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