学生の戦争5
輸送機の中には所せましと機体が並んでいた、と言っても今ロワさんが乗っていた機体を含めて4機しかないが。
「お姉ちゃんなんでそいつらがいるのよ」
「拾ってきた」
パイロットはたぶん2人ロワさんとロノさんだ。と言うかここは。
「そうなんだ、後お姉ちゃんエムから」
「わかりました、転送しといてください」
「わかった」
「ではこちらへ」
そうして輸送機の中を案内される、のだが大半が物置と化しておりまともに使える部屋は、格納庫と操縦室しかないようだ。
「久しぶりっすね」
「お久しぶり、あまりかかわりなかったけどエムよ」
そうしているのは元第9騎士団の面々だ。
「でロワ作戦内容だけど」
「その件ですが」
ロワさんとエムさんが話をする中、ウトさんが話しかけてくる。
「今までどうしてたっすか」
「奇襲部隊にいました」
「あぁそうっすか」
「ウトさんたちは」
「特務隊として各地を飛び回ってたっすね、と言っても何度か遭遇してるっすけど」
とは言うが遭遇したのはロワさんとロノさん、それぞれ1回だけだ。
「いつから」
「いつからって第9騎士団解散後からっすね、まあ忙しいっす」
そう言いながらウトさんは輸送機を操作する、手慣れているようだ。
「そう言えば他の学生は」
「他の学生に関しては他の騎士団に所属したか奇襲隊に入ったか、やめたかしてるっすけど、詳しい話はナイン騎士に知らせるはずのファイルに入ってて、エム以外見れないっす」
「そうですか」
「他に聞きたいことはあるっすか」
他に聞きたいことと言えば。
「皆さんはどこで休まれてるんですか」
「ああ、その事っすか、場所ないっすし全員コックピットかここで寝てるっすね。もし嫌なら部屋片してもいいっすよどうせ詰め込まれてるのガラクタっすし」
「ガラクタって」
「壊れてアサルトライフルやらその弾薬、それと回収したドックタグ、はガラクタじゃないっすね、まぁそっちは場所把握してあるっすけど、他にも歩兵用装備が多数に治療キットもあるっすし、他にはキッチン用品やら指揮官用教本もあったはずっす」
「指揮官用教本ですか」
「ナイン騎士がいないっすからね公式的に指揮とれる人がいないっすよそれで教材はおいてあるっすが誰も見てないっすエムと俺は後方担当っすしロワはナイン騎士を忘れられず、ロノはロワの指揮をとるのはいやってことみたいっすから」
「それなら私に貸してくれませんか」
「いいっすけど、確か3号室のどこかっすね俺が確認したときっすが」
「わかりました、探してみます」
そう言ってフェザーが出ていく。
「すれ違いっすか」
「そんなことはないです」
「そうっすか、こんなことやってるっすけど青春はした方がいいっすよ1度きりっすから」
急にウトさんは語り出す。
「戦争なんてもんは上から言われたらいつどんなときでもやる必要があるっす、俺だって輸送機とか操ってるっすけどアサルトライフルもって撃たれたこともあるっすし、指揮車乗ってたときは火の中でも突き進むこともあったっす」
何でも屋みたいなものなのだろうか。
「そんなことを望まずのさせられるなら、望んで好きなことを好きなだけすることも時には必要っすよ」
「そういうウトさんは」
「なにもできなかったっす」
そう言って席を座り直す。話は終わりかのように。
「作戦まで1時間ほどあるっすから休むっすよ」
「了解です」




