脱出戦4 sideN
メインモニターには8機のarmyと2両の輸送車が基地を出ていくのが見える。
「はぁもう少し楽な手段で出ていきたかったなぁ」
『ナイン騎士戦闘体制用意できました』
『えっなにこの布陣、お姉ちゃんに死ねって言ってるの』
「仕方ないだろう、使えるのが3機しかないんだから」
そういいながら戦況とチバが立ててくれたを確認する。今回の作戦は、基地ならびに俺達3人の命すら磨り潰してでも女王ならびに学生を避難させることが目的だ。要するに自分達の命を囮に学生を逃がす、映画で言う渋い古参兵が行う作戦だ。さすがに死ぬまで戦う気はないので基地に残された火薬なんかを爆発させいい感じに逃げるつもりではあるが、逃げ出せるのは学生連中が合流した後になるため綱渡り的な作戦だ。
「まぁそれはいいとして遺書は書いたか」
『書くわけないじゃない、私がお姉ちゃんを残して死ぬと思うの』
『遺書を残す相手がいませんので』
『と言うかあんたも書いてないじゃない』
「書きたかないよ、もうさ、よりにもよって学生の時の遺書があのナカイの遺書がって感じで取り上げられたんだぜもう書いてやるか」
そんな軽口を言い合いながら機体状態を確認、問題もなく進んでいく。
「作戦の再度確認だ、まず前衛はトワ」
『了解です』
「他のメンバーを支援しつつ後ろから切りつけろ、それで」
『私はお姉ちゃんからの通信で砲撃すればいいんでしょ』
「ついでに」
『自力で何とかすれば』
「ひどい」
『って言いたいけどお姉ちゃんから頼まれてるから仕方ないけどナカイの言うことも聞いてあげる』
「トワ助かる」
『気にしないでください』
「で最後に俺だが囮の囮だな、さらに追加すると武器弾薬燃料制限なく気にせず使ってくれて構わないそうだ」
これがこの基地にいた戦略担当官のほぼ初となる公式命令だ、だからためらいなく使う。
「さらに追加の命令としては、何をしてでも生還するようにとのこと」
何をしてでも生きて帰ってこいと囮に言われても困るが、まあそれくらいなら叶えてやりたいとは思う。
「と言うかそんなに死にたくはないから当たり前なんだが」
そんなことを呟くと通信が入る。
『非戦闘員は離脱したか』
「army8機はそれの護衛だ」
『よろしい、非戦闘員を戦火に巻き込むことは望ましくはないからな』
「否定はしないさ」
『黙視で確認敵10』
「砲撃用意」
『っ迫撃砲確認』
『お姉ちゃん、撃つね』
『さぁ』
「戦闘開始」
『騎士狩りを始めようか』




