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夜戦直前 sideN

『ナイン騎士聞いてましたか』

「………んっ」

 寝ぼけていたのかエムの声が遠くに聞こえる。目を擦ろうとしてヘルメットに阻まれる。

「すまんもう1回頼む」

『了解、で今回は夜戦ってことは覚えてますか』

「まぁそれくらいなら」

 そう今回敵は、真夜中に攻撃してきた。奇襲としては正しくあり、在り来たりであるのだが、やっとのことで仕事が終わりようやく眠れ、ベッドに潜り込んだ所で警報がなった。だから正直眠い。ちゃっちゃか済ませて眠りたい、と言うか戦闘するより眠りたい。何が言いたいかと言うと眠らせろと言うことだ。

『敵の数は9機3個小隊』

「多いんだか少ないんだか」

『こちらは主力に第2小隊の計6機で出撃しています』

「俺も含めてな」

『N91体調不良であるなら後退した方がいいのでは』

「そうしたいけど、さすがにルーキーの初陣をほっぽる訳にはいかないだろ」

 騎士とは軍の象徴なのだ、いるといないとでは気分が違うだろう、多分。

『ついでに言いますと敵は動かず自分たちの有利な状況での戦闘を模様』

「それなら無視してても……………それはだめか」

『それはさすがに』

「だよな」

 考えとしては迎撃に出てきた俺たちを脇目に本隊が基地を襲撃する、というのもあるのだが、その兆候はないと報告してきた。なので本隊を警戒して基地に待機というのは使えなさそうだ。

「それで第2小隊、ベリル小隊の様子は」

『各員緊張している模様』

「そりゃそうか」

 第2小隊隊長ベリルに通信をつなぐ。

「921報告を」

『………』

「おい」

『はっはい、こちら第2小隊全機行動中です』

「そうか、あまり気負いすぎるな、落ち着いてかつこちらの命令に従ってればそう簡単に死にはしない」

 まぁ死ぬ時は死ぬが。

『はっ』

「せってと戦闘しますか、早く寝たいし」

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