連携訓練用意 sideS
「ロワ教官」
「はい、どうかしましたかサイ第4小隊隊長」
連携を鍛えると決めた直後から、教官であるロワさんを探し続け、夜になりやっと見つけることができた。彼女は野戦服で何かが入ったマグカップを1つ乗せたお盆を持っているところだった。
「その訓練をしていただきたく」
「訓練ですか、私の判断ではなんとも。ナイン騎士に話を通してただければ」
「わかりました、それでナイン騎士は」
「それは案内します」
と言うわけで彼女についていきナイン騎士のもとへと向かった。
「しかしどうしました、戦闘後に訓練を申し込むなんて」
「いえ」
「先ほどの戦闘でのことですか」
「それは」
「それほど気にすることもないかと、初陣でしたし、被害は最低限。生きて帰れたので勝利ですよ」
そう慰めてくれている、声が平坦なので分かりずらいが。
「そうですか」
「ここです、ナイン騎士サイ小隊長がお話ししたいことが」
彼女がインターフォンを押す。
『あぁ了解、フェザーと同じように守秘義務徹底させていれてくれ』
「了解、聞いていましたか」
「はい」
「失礼します」
指令室のドアを開く、そこは白い地獄だった。
「どうかしたかな」
「はっコーヒーお持ちしました、それとサイ小隊長が訓練の申請を」
「そうか、ロワ時間は」
「問題ありません」
「ならいい許可する、鍛えてやれ、ただし実機の使用は認めん」
「はっ」
「それだけか」
「いえひとつ質問が」
「なんだサイ小隊長」
「この部屋は」
「軍機に値するが、話してやろう。貴様らが何かするたびにこの紙が増えていくだけだ。そしてそれの片づけが追い付かない以上だ、それだけか」
「はい」
「そうかなら即座、いや明日からだな訓練開始だ正式な訓練時間はロワより聞け。ロワコーヒーは助かる」
「いえ」
「まぁいいそれだけか」
「はっ退出いたします」
そう言って報告書や重要書類などを踏まないように外へ出る。
「あす0700より訓練します、シュミレーター室に」
「はっ」
これで訓練が決まった。
「それでは早く休むように、いつスクランブルが分からないので」
「はっ」
そうしてロワ教官が司令室に戻る。
「はぁなんだよあの部屋」
そうつぶやきながら第4小隊に割り当てられた部屋に戻った。




