修理 sideN
「う~ん終わったのじゃ」
「あぁはいはい」
仕事が終わる、と言っても重要度が低いのだけだからまだまだ終わらないのだが、それに気づいているのかマーヤさんが口をはさむ。
「ならフランカさん勉強のお時間ですよ」
「えぇ~いやなのじゃ」
「拒否権はありません」
「えぇ~疲れたのじゃ」
「そんなので疲れていたら軍師はおろか、仕事も務まりませんよ」
「けど」
「文句は何時か聞きます、今は軍師になるために勉強です、わかりましたか」
そう言いながらフランカを引きずって出ていく。
「ふぅ」
一息つく、どんな形であれ上司と一緒の場所で仕事はしていたくない。
「それでナイン騎士」
「んっ~」
声がだらけきる。戦闘と言う緊張していた後にさらに緊張していたのだ仕方ないだろうと言い訳してみる。
「ウトより連絡なのですが」
「確か修理頼んでたけど、なんかあったの」
「パーツがないらしいです」
「へっぇ」
ありえないことが聞こえる、ような気がする。と言うが気がしておきたい。させてくださいお願いします。
「もう一回言ってくれ」
「パーツがないようです」
「さらにもう一回」
「パーツがないようです」
何度聞いても変わりそうがなかった。
「いやなんで」
「予備パーツは」
「補給品として届くはずだったのですか、後回しにされていたようですね」
「最悪じゃん、何やってるんだよ」
「ですがarmyの方が装備可能だそうです、それで構いませんか」
「性能低下率は」
「あまり」
「ならデットウエイトになっていいから左腕も変えといて、剣は合わない」
せっかく出し要望を出す。
「剣苦手ですか」
「正直使いづらい、あんなもん象徴だろ接近武器で使えねぇよ。まぁ一撃で装甲切断はすごいけどさ」
あの剣は技術の塊らしく、適当に切ったはずなのに、コックピット周りと言う最も強固なところ一撃で切断だ、ヒートステッィクでもあり得ない。きっととってもレアな金属を使ってるとか技術を使用してるとかいろいろあるのだろう。
「了解伝えておきます」
「頼む、学生連中のは」
「そちらは壊すこと前提なので多目に用意してあったようです」
「まあそれならいいか、ロワたちのは」
「そちらも多めに」
「ついてないのは俺だけかよ、はぁ」
へこむ。だがへこんでいても仕方がない。
「まぁ修理効くだけましか、まぁ仕事終わらせようか」
「了解しました」




