格納庫 sideN
「ふぅ、まったくなんたって成績最下位をうろちょろしてたやつが教師何てしてるんだか」
「そうだよね、気づいたらこんなところまで来てるし」
「はぁどうなることやら」
第9騎士団オペレーター担当のエム、本名チバ、と愚痴り合う。彼女とは元の士官学校で共に最下位をうろちょろしていた仲だ。もはや腐れ縁といっても過言ではないだろうか。
「ナイン騎士そろそろ集合の」
「はいよ、ああトワ身内だけならナカイでいい、ナインだと固っくるしくて」
「了解しました、ナカイ隊長」
「はははっ、まあいいか」
俺たちを呼びに来たのはロワ、本名プロトワン、通称トワだ。彼女は元の軍の試作アンドロイドでうちのエースだ。何だかんだで付き合いが長い。担当はパイロット。
「お姉ちゃんが遅れるから早く行こう」
更にロナ、本名ソノダ、が来る。彼女は確か強化されてるとかどうたらこうたら言われてたような気がする。付き合いはそんなに長くはない。後トワを姉と呼ぶが血縁関係はないと思った。担当はパイロット。
「発進準備できたっすよ」
最後にウト、本名サトウ。彼とも付き合いが長い。担当はドライバー。以上が第9騎士団全人員である。
「はぁ嫌なんだよなぁ、学生の前に立つの」
「隊長変わりましょうか」
「お姉ちゃんがやらなくていいよ」
「トワ任務だから」
またため息をつきながら格納庫へ向かう。実習を担当するのは構わないのだが、仮面を付けっぱなしにし、ナインを演じなければならないのがきつい。
「じゃあ俺輸送機に先入ってるっす」
「それじゃあ私も」
「ああ頼む」
チバとサトウと別れる。時計を確認、0658、多分ちょうどにつけるだろう。
「はぁそれにしてもこの中から騎士団の人員を選べか」
ファイルを確認する、このファイルにクラスのプロフール、成績、それに評価が書かれている。
「隊長候補は」
「評価高いのは後ろがめんどくて、めんどくないスラムとか平民は評価が低い」
一応映画になるくらいの死人なので、変に権力者に近づきたくはなく。かといって能力を低いやつを入れて戦死させたくはない。
「実習で見極めるしかないかもな」
「了解しました」
「まぁそれは後で考えるとして」
格納庫の扉の前につく、時間は、0700ピッタリだ。中に入る。
「全員来ているのか」
格納庫の一角に16人が整列していた。
「敬礼」
その全員が敬礼をしてくるので、敬礼を返す。声色をかえる。
「諸君実習を開始する、全員輸送機に搭乗」
「「「「「了解」」」」」
駆け足で彼らは用意された輸送機に乗り込んでいく。
「はぁ」
「ナイン騎士我々も」
「あぁ」
それに続いて俺たちも格納庫に乗り込んだ。