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地獄(小) sideN

「………はぁ」

「ナイン騎士どうしましたか」

「ト…………ロワかいや失敗した」

 司令官室の執務机に向かいながら頭を抱える。

「人手が足りない」

「はぁ」

「と言うか1小隊だけで24時間警備とか無理だろう、あほかよ」

 そう、この任務なぜかほかの騎士団が手を貸してくれず24時間警備を行うことになっている、要するに寝る暇がない。

「なら人手を」

「と思って中央に通信しただが、俺死人でかつ有名人だから死ぬ前に手を借りたことがる第1か2か7騎士団しか借りられなくて、その騎士団の訓練が明日まででここに到着するのが明後日の9時なんだよ、ふざけんな」

 つまり4日間は眠れず、起きている必要がある。といってもチバは今はサトウと交代して仮眠をとり、あと少ししたらソノダとトワが交代する。そう俺以外は一応交代要員がいるのだ。俺以外は。

「でしたら隊長も休めばいいのでは」

「報告書がもう出てきた」

 目の前のは報告書が16枚置いてある。置いてあるのだ。

「これの確認しないと」

 泣きたかった、期限は告げてなくもう少し遅いとたかをくくっていたのだがもう16枚出ている。要するに全員分だ。

「地獄だ」

「あのでしたら」

『お姉ちゃんごめん限界』

「早くいってくれ、乗ってるだけでも消耗するんだ」

「ですが」

「早く行け、行けーーーーーーー」

 そう叫んで見送ってやる。トワは最後もでこちらを見ていたが、あきらめていった。

「はぁやるか、戦争してるよりはましか」

 と言うわけで、報告書を1枚取る。

「……………………………………………はぁ捕まった理由は負傷で改善点は降下方法ってまあいいか」

 ベリルの報告書の添削を行い、改善点を訂正していく。

「ひとまず降下方法よりどうやって敵をまくかを考えろよ」

 降下方法は高高度降下訓練か低高度降下訓点の時にしてほしかった。そのどちらもやる気はないが。

「次、次」

 次の報告書をとる。

「……………………………………………黙ってろよ」

 次のサイのであったが喧嘩による物だった。これは黙ってろよと言うしかないが、直接的にいうよりどうにかしてオブラートに包み書き込んでいく。

「こいつには、隠密行動を求むでいいか」

 これ以外書きようがなかった。

「うおらぁ、次」

 次の報告書は。

「レックスのか」

 こいつは確か生還したのだが、一緒に行動していたグローリアを囮としていた。

「と言うかどうやって囮にしたんだ」

 トワとソノダの確保時情報を見る。

「えっと、グローリアは足の負傷か。刺したとかしてないよな」

 さすがにそれはなかったが、先行していたグローリアが転倒し囮になってしまっていた。そのときぶつかったようなのだが、たぶんわざとだろう。証拠はないがそう思えてしまっていた。

「まぁこいつはいらないな、いたらいたらでめんどくさいし」

 こいつはほかの騎士団でも使いづらいと考え、最低評価にしておく。

「はぁあと何枚で、いつ寝れるんだ」

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