講義 sideS
「と言うわけで、現代戦における最強の兵器とはなにか、聞いていますか」
「……あ、はい」
「なら聞きますが最強の兵器とは何か答えられますよね」
「えっとそれは」
armyを使用した実技が終わり休みを取り、午後は講義の時間である。
「では聞いていなかった1人は置いておくとして、現代戦における最強の兵器は、現地点では高高度爆撃機です、なぜかは」
「この爆撃機を迎撃することは不可能で一方的に攻撃ができるからです」
「正解です、これ以外にも弾道ミサイルなどがありますがこれはコストが高く、使用に手間がかかるので使いにくいという側面があり」
ロワさんの講義が続く、彼女はこちらにわかりやすく話をしているのはいいのだが、教卓の上にあるであろう教材を見ずに話し続けている。
「ではあなたがただ使うarmyとは何か、それは機械化された最も高価な歩兵であり、あなたたちはそれを預かっているのです。なので先ほどの戦闘のような敵に何もできずにやられてはいけません、わかりましたか」
「「「イエッサァー」」」
ロワさんが傷をえぐってくる、だが言い返せないほど先ほどの戦いは一方的だった。突っ込んだおれは避けられ、後ろに回り込まれ四肢切断で戦闘不能判定。フェザーは射撃をして凌ごうとしたのだが、間合いを詰められコックピットを一突きで戦死。最後のアランは、ロワさんはハンデとしてなのか固定兵装のチェーンソーのみだったのだが、コックピットを真っ二つで戦死。全滅だった。
「それでは次に武器の種類ですがarmytypeⅡには固定兵装としてチェーンソーが備え付けられていますが、その他に射撃武装とパイルガン、格闘武装にヒートステッィクが基本的な武装であり、近年では重要度は下がってきていますがショットガン、アサルトライフル、スナイパーライフルがあります。それぞれの戦闘方法としてはパイルガン、ヒートステッィクは直接コックピットを狙うことが可能です。それ以外の射撃武器の場合敵の動きを止め、止まったところをチェーンソーでコックピットを潰すという戦闘方法です」
彼女は、これまで習っていることを繰り返すかのようにしゃべっている。たぶん基礎の繰り返しすべきであると言う事なのだろう。
「さて今日講義はここまで、あなた方は明日の0900まで自由時間とします。以上講義終了」
それだけ言うとロワさんは去って行った。疲れ切っていた。これがこれから4日に1度あるのだかなりきつそうだった。
「やっと終わったな」
「僕もうダメ」
「まだ初日」
「本当にやってけるんだろうか」
そう嘆き外を見ると、太陽が赤くなっていた。
「後は報告書」
「あっ」