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最終決戦12 sideS

「えっ」

 モニターの一部で機体を乗り捨てたナカイ騎士達が走る、とは言うが人の足だすぐに敵に追い付かれてしまうだろう。

『サイやべぇぞ敵が集まってる』

「降りてきてる味方は」

『全機戦闘中で余裕がないってよ』

 そう言われマップを見ると敵と味方が面と面でぶつかり合う消耗戦になっていた。その中で俺たちは敵の中で取り残されている。

「いつのまに」

『忠告してたんだが聞こえてなかったのかよ』

 そんな通信が来ていたのかと驚くが、戦闘に必死になりすぎて気づく余裕はなかった。

『脱出ルート出すぞ、庇えよ』

 ルートは出るが、当たり前であるが、敵の中を突っ切るルートだ。と言っても例の第1騎士団のお陰で幾分かは戦力が少ないようだが。

「むりだろ」

『泣き言ってんじゃねぇよサイ』

 考えろ、どうやれば勝てる、逃げれる、いき。

『考えてんなさっさと動け、トワもうちょっと軽くなんねぇか』

『だったら置いていって』

『それはむりだ』

『あの』

『ああもう気にせず行けよっ』

 考えずに動け、考えずに動けか。なら動くしかない。

「行けるだけいかせて」

 咄嗟に回避後切りつける。切った後の敵は見ない。それはもう動かないからだ。

「1機っ」

 後方に向けて前に出る。また機体を動かす。

「2機っ」

 マップから敵が減る。

『        』

 誰かが何かを言っている、だがそれを理解しよう考える前に動く。なにも悩むな。敵の動きを見た上で、その先をいく。行ける。行けるんだ。行くしかないんだ。

「3機っ」

 敵が遅く感じる。護衛するナカイ騎士たちも遅く感じる。行けっ。

「行けるんだ、俺は」

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