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訓練 sideS

風邪でダウン中

更新が少し遅れます

「はぁはぁはぁはぁはぁ」

「はぁはぁ」

「はぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁ」

「どうしましたか、遅れ気味ですよ」

 追撃をかましてくる、化け物に追われがら俺達3人は必死に走ってた。その化け物は俺たちとは違い、陸戦でもするかのごとく全身に予備弾倉やら大型のバックパックを持ち俺たちを追いかけていた。

「はぁはぁはぁはぁはぁ」

「はぁはぁ……………はぁ」

 追撃者の体力は無尽蔵で、俺たちの体力はそろそろ限界だ。俺たちにはもう動きを妨げるようなものはなく、これ以上体の負担になるものを捨てることもできない。

「はぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁって」

 いつの間にか、同じように息を荒くしている声はなくなっていた。なけなしの体力を振り絞り中央を見ると、そこには血反吐、ではないが人様に言えないようなモノを吐いて倒れこんでいる3人の姿が見えた。

「もう限界ですか」

「はぁはぁはぁはぁ、ふざっ……けるなっ」

「そうですか、ならもう少し急ぎます」

「はぁはぁはぁ」

「必死で逃げてくださいね」


 いつの間にか、俺も中央でほかの仲間と同じことをしていた。

「あなた方は、機体の操縦はうまいのかもしれませんがそれ以前に体力、もしくは機転が一切ききません。ですので今回の逃走をさせていたのですが」

 教官が何か言っているが、聞いてる暇はない。後から後から湧いてくるモノを吐きだし続ける。

「なので体力を短期間でつけてもらいます、聞いてますか」

「「「「イエッサアー」」」」

 吐きながらもそれだけは返す。これは体に染みついた癖のようなものであった。

「さて次は、あなた方の腕前を見ます。機体を持って来るまで休憩していてください」

 そういって教官であるロワさんは同じだけの運動をしたのに、汗ひとつ掻かずに去って行った。

「なんだよ、あの人」

 それを確認したした後、そうつぶやく。

「……しらない」

「と言うか、なんでオペレーターの俺まで」

「ナイン騎士がそう命じたからじゃないか」

「げっ元気だね」

「お前が1番最初に倒れてんのに1番休めてないんだよ」

「うぐっ」

 最初にフェザー、次にアンドレアスが答え、1番最後に1番最初に倒れたアランが答える。

「しかし本当にあれ人か」

「人以外になんかあんのかよ」

「知るかよ」

「あの人の肌冷たかった」

「そういう人もいるだろう」

 会話はそこまでだった、armyが来たのだ。

『アンドレアスはオペレート、搭乗者は好きに決めていい』

「だそうだが」

「俺が行く」

 そういって立ち上がりarmyに乗り込んみ、シートに体を固定、システムを立ち上げる。これも体に染みついていてすぐに終わる。なので独り言をつぶやいた。

「いつも通りで」

『いつも通りで行けよ』

 通信が被る、アンドレアスからだ。

「わかってるよ、敵の情報は」

『敵はノーマルarmytypeⅡ、要するに同型だ。武装は訓練用ヒートスティックのみ、条件は対等以上』

「了解、敵の特徴は」

『それはお前のほうが詳しいだろが不明だ』

「……了解」

 ロワさんもナイン騎士と同じように経歴不明で戦闘の記録すらない。だがナイン騎士が引き連れてきた部下らしく、それなりには強いのだろう。それにこちらは、武器の選択は自由であり一方的な射撃が可能だ。そう簡単には勝てないだろうが善戦はできるはずだ。

『そちらからどうぞ』

「なめてかからないで下さいよ」

 先手を譲られ戦闘開始とともに射撃。と言っても実弾は出ず、コンピュータ上だけの射撃だ。当たれば機能が止まる。止まるはずなのだが。

「当たんない」

『ミス、ちゃんと当てろよ、こちらで照準補正する』

「頼む」

 当たると思った弾が当たらない、敵は前に出てくる様子はない。ただ避けているだけだ。

『補正した』

 射撃用の照準を補正したので命中率が上がったはず。

「当たんないだと」

『なら』

「いや接近する、射撃寄りなのかも」

 接近してこないのは接近戦が苦手なのかもと期待をこめ突撃した。

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