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最終決戦7 sideN

「手が足りねぇ手が足りねぇ、ついでにエネルギー残量も足りねぇ」

 そう愚痴りながら操作する。敵の動きは鈍くあえて致命打を与えず地面に転がしながらどうにかしていたのだが、敵はこちらしか見ていないのか、それとも俺を倒せば終わると信じているのか、追い詰められているのかは知らないが、倒れた味方などには見向きもせずに突っ込んでくる。

「エネルギーバイパスします」

「どこ切った」

「センサー系はほぼ止めました」

「助かる」

 そのため余裕はなく、機体の管理はすべてトワに任せきりだ。

「ああっくそ暑い」

「空調止まってますし」

「わかってるよ」

 それによりまず機体の空調が止まり、コックピット内は正直暑い。

『ナカイそこ変われ』

「変わってやりてぇよバカ、で学生無事か」

『はい』

「チバ友軍情報」

『戦力比1:15まで詰めましたが』

「動かせそうな戦力は」

『あるわけないです』

「だよな、サトウ」

『なんっすか』

「拾ってくれ」

『撃墜されるっすよ』

 八方塞がりだ、いくら敵が弱くとも俺はエースでも英雄でもない。だから機体を削られ、動きが鈍り、更に削られる。

「くそっこう言うのは他のやつの仕事だろ」

「諦めてください」

「兵士だから喜んで、いや喜んでないけど、突っ込んだはいいけどさ、これただの自殺行為だろふざけんなっ」

『ナカイそれは侮辱罪で』

『ううっナカイは助けてくれないのじゃ』

「ああっくそっごめんなさい」

 口を動かしながら手も動かす。だが考える余裕はないので頭のなかで考えたことがすぐ頭に出てしまう。だからそう言い訳して本音をぶつけたことを謝るか」

「隊長口から出てます」

「ほへぇっ」

『ナカイ名誉騎士』

「あとで説教は受けるので今支援をください早くっ」

『仕方ないな私も出るか』

『王都より援軍、騎士団長機です』

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