表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
103/117

最終決戦4 sideS

 エースではなく、学生と言うことを実感する。ナカイ騎士たちはこの敵の中を躊躇わず切り進むなか、俺たち2人は数に押され、ただただ流されていくだけであった。

「くそっ数が違いすぎる」

『サイ更に追加だ』

「今何機だよアンドレアス」

『えっと』

「聞きたくない、フェザーは」

『数が多くて』

 無線では無駄に陽気な音楽がかかるなか俺たちは必死に戦、いや逃げ回っていた。

『学生、足止めないでよ死んだら私が怒られるじゃない』

「足を止めるなと言われましてもっ」

 ロノさんは足を止めるなと言うのだが、そうすると射撃は当たりにくくなるし、格闘戦は一太刀で仕留められないので速度が落ちる。そこのところはどうしたらいいのかと聞くと。

『さぁ経験かな』

「今どうにかなるかっ」

『数がまた』

『おい死ぬんじゃないぞ』

『友軍到着降下並び砲撃支援させていきます』

 空から味方や砲弾が落ちてくる。それで敵の動きが鈍ると言うのだが、違いがわからない。むしろ味方の砲撃で死にそうだ。

『ああっもう下がってなさい、邪魔なのよ邪魔』

 どこにいるのかわからないロノさんがそう言う、言われることは正しい、耐えるので必死でなにもできていない、だがどうやれば後退出来るのだろうか。

『後退ルートはえっと』

『出します』

『サイこっあっ』

 フェザーの声が途切れる。フェザー機の方を見る、彼女の機体は腕を切り落とされ武器はもうなく。

「フェザーっ」

 まだ追撃を食らい今度は足を。ダメだダメだダメだ。時間が遅く感じる、自分のことは気にせずフェザー機を狙う機体を。ダメだ弾切れだ、その事を認識するのと同時にパイルガンを捨て、飛び出した。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ