最終決戦1 sideS
『お姉ちゃんかっこいい』
『っておいトワお前パラなしで降下してきたのかよ』
『私は問題ありませんナカイ隊長』
『問題じゃないとかの問題じゃないような、まあいい拾い上げてくれ』
『で敵の数は』
『一杯いるぜ』
『楽しそうだな』
『そんなこと言えるのはライラ騎士長くらいなのでは』
『ははははっでサイとか言ったがなんで黙ってるんだ』
「なんでしゃべってられるんですかっ」
砲撃を食らうなかで降下しているなかでの通信だ、そんな余裕は。
「ってフェザーまでなんで」
『私降下のタイミングが少し遅れた』
「ずるい」
『悪いっすね、少し揺れて』
『気にしない』
要はフェザーは砲撃にさらされてはいないらしい。そんななかを降りていく。敵は右往左往、味方は精鋭、だからなのか。
『パラシュート展開高度です』
『展開っ』
パラシュートが開かれ速度が落ちると共にパージ、後はスラスターを使い地面に降り立つ。
『回収完了しました』
『またお姉ちゃんと一緒に乗ってる』
『仕方ねぇだろ』
『ずるい』
『だからってここでなぶられろってか』
「ふざけてるんですか」
ついつっこむ。
『ふざけてないし、命令下らないから動けない』
『そうなのか』
『俺はな、命令系統が別で騎士の命令で動けないんだよね』
『そうなんだよな、っとこいつら』
自分達とライラ騎士のみが打ち合い、ナカイ騎士たちは逃げ惑う。
「逃げ惑ってないで」
『仕方ないじゃない、命令ないと動けないのは兵士の基本だし』
『そうですね』
『そうだよねってそこ変わりなさいよ』
『変わってもいいけどさ』
「ライラ騎士もなにか」
『むりむり、こいつら引き出せただけでもすごいんだよ、女王陛下も無理をなさる』
「つっ使えない」
本音が漏れる。
『その通りだ期待するな』
ナカイ騎士からの通信。
『陛下も陛下で期待が過ぎる、俺はただの兵士だっうのに』
『隊長』
『チバどうした』
『敵の殲滅許可です』
『無理って返しといて、戦闘を開始する』