「白髪」
僕は生まれつき白髪。いつも遊ぶトモダチは「大人になると白髪になるんだよ」っていうけれど、僕はまだ子どもなのに白髪。
「どうしてなの?」
茶色い髪をしたお母さんに聞いても、
「あなたはお父さん似なのね」
というだけ。でもお父さんのこと、よく知らない。僕がもっと小さいころに事故で死んじゃったから。何も覚えていない。
「ママ、あの犬真っ白だね」
人間の子どもがこちらを指差して近づいてきた。あの犬って、僕のこと?
僕は話しかけるけれど、よくわからないみたい。
「み~ちゃん、危ないから離れなさい!」
そう言って、その子のお母さんが手をひっぱって向こうに行っちゃった。僕、少しも危なくなんてないのに。
僕は生まれつき白髪。
THE・ありがち。