↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

1/12

第1話:「ロン、国士無双13面待ち」

挿絵(By みてみん)

「ロン、国士無双13面待ち」


この勝負もらった――!


私の名前はシノ。

今、このよく訳のわからない地下の麻雀施設で、なぜか趣味の悪いフリフリのゴスロリ衣装なんて着せられながら、麻雀を打たされている。


「フフフ、よく見てみなお嬢ちゃん」


向かいの席に座る男が、嫌らしい笑みを浮かべながら私の捨て牌を指さした。


「え?」


促されるまま自分の河(カワ)に目を向けて、私の血の気が一気に引いた。

さっきまで確実に「南家が捨てた2萬」だったはずの牌が、いつの間にか「1萬」にすり替わっている。


つまり国士無双13面待ちの当たり牌、これでは完全にフリテンだ。

アガリなんて成立するわけがない。


「そう、見事なフリテンだ。お前の負けだよ」


男の嘲笑と、周囲のVIP客たちの冷ややかな視線が突き刺さる。

……いったい、いつの間に?

誰も触っていないはずの刹那、牌が勝手に書き換わった。


これがグロウ・グローバル・グループ(GGG)という組織のやり方か。

納得いかない、ふざけたイカサマだ。


だが、この最悪な結末に至るまでの経緯を語るには、もう少しだけ時間を巻き戻さなければならない。 すべては、あの退屈で平和すぎる日常の裏側から、静かに始まっていたのだ――。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。