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水色のベルと緑色のベル  作者: 朱井笑美


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 帰国して、まずは実家に帰ると両親が揃って、

 「手紙では退学に追い込めと言ったが、その子爵令嬢と結婚しろ!」と言ってきた。

 「指令が見合いに変わったのか?」と思って理由を聞くと、相手の令嬢は筆頭侯爵家が強固に守っている“妖精子爵家”の令嬢なのだとか。その令嬢のお相手に俺が公爵家、筆頭侯爵家のお墨付きで選ばれたんだそうだ。

 でもただ選ばれた訳ではない。彼女はその美しさで王太子殿下もその側近連中も虜にしている。それを引き剥がす役目もあるという訳だ。

 なるほどね、俺は全てに合点がいった。

 まあ、でもその令嬢が俺に興味を持ってくれるかが問題なのだが、でも上司は保護が目的だと言っていた。恋愛はオマケで良いはずだ。


 俺は公爵家の紹介状を持って学院に行く。この時期の臨時講師は違和感があるかもしれないが俺は令嬢がいる2学年と1学年の語学教師として着任する。

 他国の令嬢をナンパする為に覚えた数ヶ国語の語学が役に立つとはな。実際、それのお陰で外務部門の文官になれたワケだが。


 微妙な時期の臨時講師だったが、概ね生徒には違和感なく受け入れられた。まあ普段、他国の大人相手に外交をやっている訳だし、俺の容姿なら当然だが。

 それにしても10代の子達は本当に眩しいな。男女問わず初々しくて可愛い。他国の欲深い老獪や女狐ばかり相手しているから心が洗われるわ。


 本命の子爵令嬢はすぐに分かった。教室の後ろの端の方にいるにも関わらずだ。窓側なのがいけないんじゃないか?なんか日光を浴びて彼女だけキラキラ光っているみたいだ。

 こりゃあ10代の令息なんてイチコロだろう。さて、どうやって接点を持って距離を縮めるかな〜。

 向こうから来てくれたら一番やりやすいけどな。と思っていたけど彼女は、なかなか個人的に接点を取りに来てはくれなかった。

 他の子達はグイグイ来てくれるんだけどな。やっぱり年上より殿下や側近の高位貴族の方が条件的にも美味しいか。


 どうしたもんかと考えていると、俺に子爵令嬢の兄が接触してきた。兄もハンパないな。日光無くても光ってる。どういう兄妹なんだ?と俺が思っていると、令息は俺に協力すると言ってきた。

 そうか、それは有り難いな。それ以降、最初は令息を接点に、その後は2人になるように接点を増やそうとした。

 2人で会えるようになると令息は側近達を令嬢から離し始めてくれた。

 ナイスだぜ令息。


 それからも俺の話術で結構、好感触じゃないかと思っていたのだが、実は令嬢はすごく疑っていたのだ。

 ある時「あなた怪しいのよねぇ」とダイレクトに言われた。

 「何がですか?」

 「全部がよ。変な時期に来たし、他の生徒にはそこそこの対応なのに私には手厚いし、それに兄が変な動きをしてる」

 良い勘している全部正解だ。

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