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大切にする  作者: BIBI
4/5

セドリック NO.4

2年が過ぎた

この頃になると平民にまで、陛下の病状が噂されるようになった


セドリックが僕を訪ねてきた

セドリックは王太子殿下の側近の一人にまでになっていた


幼い日々が遠くなっていった

月日があっという間に過ぎていた


「アンリ 久しぶりだね 最後に会ってから随分経つね すっかりベストセラー作家になって嬉しいよ」

「セドリック殿こそ、素晴らしいお働きですね 殿下をお支えしてると聞き及んでおります」

「そう堅苦しくならないで欲しいな」

「これでもいろいろ苦労があるんだよ それより、ちょっと話があるんだ」

と、言って話し出した


今、王国では王太子殿下とイーリア様派で二分されている

正統な後継者の王太子殿下を支える派と、第2側妃のイーリア様を押している派だ

お子の無いイーリア様は、陛下が身罷られた後に、傀儡政権を樹立して王太子殿下を意のままにするつもりなのだ

ここまでは、父上から聞いていた通りだった

父上は王太子殿下派だ


「殿下はね、陛下を操って後宮の公金を横領したり、わいろを受け取ったりして、自分の派閥に配り、贅沢をしてるイーリア様をこのままにしておくつもりは無いんだよ」

「それでね、アンリに頼みがあるんだ」


「その前に、どうしても聞きたいことが、、、」


「エミリーの事だね エミリーは2年程前に体調を崩して、第3側妃のカトリーヌ様の住む離宮に一緒にいるんだ 

これは公にはされてないから、そのつもりでね」


「エミリーはエミリーは大丈夫なんですか まさか、命に危険はないでしょうね」

「今はもう大丈夫だけど、一時は危なかったんだ

第2側妃の嫌がらせもあってね

頼みというのはエミリーにも関係があるんだよ」

「えっ」


それから、私は一心不乱に書き続けた



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