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命の輝くこの星で  作者: 天敵サボり
入学式
6/17

筆記と実技



 二宮さんを無事に説得し受付所へ向かう。もうすでに鳳凰高校の敷地内な事もあり移動自体にそこまで時間は掛からない、だが携帯に表示されている数多の通知、もちろん真面目と風兎たちからのだ。

 受験票探しの最中も電話やメッセージが届いていた事は分かっていたが、分かったうえで無視をしていた。伝えたら来て手伝うって言いそうだし。今は自分の事に集中して欲しいし、余計な心配は掛けたくないからな。




「でも、まずいよな〜」

「何がですか?」

「あ、いや実は友達を待たせてて………」




 独り言のつもりだったが二宮さんが反応して来たので軽く説明をする。




「ふふ、素敵なお友達ですね、夏日さんの事心配してくれてるんですよ」

「あぁ、そうだな俺にはもったいないぐらい良い奴らだよ」




 そんな会話を続けながら数分で待たせ場所に着いた。てか、遠目でも分かるぐらいに真面目が怒ってた。




「おっっそい!何やってたの!?もう受付時間ギリギリだよ!?」

「そ〜だぞ〜、ギリギリだぞ〜連絡ぐらい返せ〜素直に怒られろ〜」

「すみませんでした」




 真面目の開幕説教が始まった、そしてのらりくらり風兎の(怒ってないけど注意しないと後から飛び火食らいそうだから一応言っとこ)も添えて。




「なんか、この3人は昔と変わらないね」

「そうだな、なんか昔に戻った気がするよ。でも、俺はあっちの子のほうが気になるけど」




 悟と雛は完全に傍観を決め込んでいるが、流石に二宮さんの事が気になったのかチラチラと確認している。それは真面目と風兎も同じで普段の説教よりもだいぶ抑え気味だ。




「悪かったって、ちゃんと説明するから。その前に約束があるから先に紹介させてくれ、さっきそこで知り合った二宮・ヴィスナさんだ」

「は…始めまして…二宮・ヴィスナで…す」

「「あ、ご丁寧にどうも」」

「実はさっき………」




 二人とも彼女の自己紹介に駆られ、真面目に返事をする。二人とも空気を読むのは得意なので怒りを鎮め俺の説明を聞く。まぁ風兎は対して怒って無かったけども。




「………って事があって」

「すみません、私が夏日さんに迷惑かけて時間を取らせてしまいました」

「はぁ…そうゆう事だったのね、まぁ夏日らしいっちゃ夏日らしいか。どうせ私達に心配かけないようにって言わなかったんだろうし」

「まぁまだ時間もあるし、二宮さん?も無事に何とかなったならいいんじゃないか?」

「右に同じく」

「いや〜それにしても災難だったね!あ、私は杏美 雛よろしくね!二宮さん!」




 こうゆう時に雛のコミュ力に助けられる、ギャル化は進んでも根は優しくて気が利く奴だからな。それに風兎も真面目も事情を理解してくれて助かった。




「よ、よろしくお願いします」

「そ〜んなに固くならなくて大丈夫だよ!ヴィナちゃん!さっきナツの事怒ってたのがねぇ天野 真面目ちゃんであっちの背が高いのが河野 風兎それから……」

「今井 悟だ。よろしく」

「もう!私が説明してあげたかったのに!」

「こうゆうのは、"自己"紹介、自分でするものだろ」




 軽い自己紹介を雛が全て済ませようとしそれを悟が止める。真面目は完全に出遅れてしまいちょっとあたふたし、風兎は取られるのを見越してか普段通り雛に任せている。二宮さんもまだ緊張しているのか不安そうだが雛のおかげで多少はなじめたと思う。




「それよりも早く行きましょう、もうそんなに時間無いわよ」

「あ、そうだった!私達まだ受付してないんだった!行こうヴィナちゃん!」




 そう言って二宮さんの手を取り雛達が先に行く。相変わらずマイペースだがそれでも全く嫌な気がしないのは雛の良いところだよな。




「俺達も行くか!」

「そうね、あなた達を待ってたんだけど」

「ごめんって」

「次からは事情説明しなくてもいいから遅れる旨をちゃんと伝える事いいね?」

「はい……」




 そう言って真面目と風兎が先に行く。残された俺の肩に手を置きながら悟が励ましてくれる。




「お前が来ない間、真面目はずっと心配してたからあんまり不安にさせてやるなよ」

「気をつけます」

「よし、じゃあ行くか!」




 そう言って俺達は受付へと向かった。




「なぁ真面目、ちょっと不機嫌か?」

「そんな事無い」

「……そっか、夏日が取られるのが不安か」

「ばっ…そんなんじゃないし!」

「そうか、なら良いけど……本当は?」

「……ちょっと思った」

「大丈夫だよ、あいつはたまに不安にさせるけど俺たちを裏切ることはないよ」

「……わかってるわよ」




 そんな真面目と風兎の会話は、夏日には届く事はなかった……




 そんなこんなで無事に受付を済まし試験会場に入る。当然だがかなりの人数がすでに席に着き、ちらほらと空きがあるぐらいだ。

 星人の総数は地球の総人口と比べればそんなに多くは無いとはいえ、この学校は日本どころか世界的に見てもかなりレベルが高い何ならトップ争いが出来るぐらいだ、そうなれば国外からの受験生も増え、必然的に入学希望者はかなりの人数になる。




「外でも思ったけどすごい人数ね……」

「だな」




 真面目と風兎は、いや俺達六人全員がその人数に気圧される、、まぁ俺達なら大丈夫だろうけど。




「よっしゃみんな席の場所なんとなく把握できたか?」

「うん」

「じゃぁ解散しますか!まぁ午前中は筆記試験だけだし気楽にいこうぜ」




 今日は筆記と実技があり午前中は筆記になっている、実技の内容は明かされていないが筆記はある程度範囲などが告知されていて、めちゃくちゃ難しくはないが簡単ではないぐらいの難易度でこれは星人に求められる能力が頭脳より強さだからであり配点ももちろん実技のほうが高い。




「じゃぁまた後で!」




 そして各々席に向かった。

 筆記の内容は一般教養の範囲と星人に必要な知識とで分かれ、星人に必要な知識とは応急処置だったり戦闘内容における情報の共有、これはビーストとは全く未知の生物である事がほとんどで、どんな攻撃手段を持っているのか?毒あるのか?生命活動に必要な部位はどこか?狙いは人なのか建物なのか?などの観察眼と過去に現れたビーストの情報をもとに推測したりなど、そしてそれを伝える手段、もし声が出せない状態の時に使うハンドシグナルや簡易的に伝えるための専門用語など、そして複数人でビーストに対応する時の指令系統の優先順位なんかも試験内容に含まれている。

 そんな星人の為の筆記試験が終わる。




「夏日どうだった?」

「まぁまぁかな?別に手応えが無いわけじゃないけど」

「まぁそこまで難しい内容じゃないからな」




 筆記と実技の間に昼食もかねて休憩時間が設けられる、それが終われば実技試験の内容説明が行われる。

 休憩中比較的席が近かった風兎達と筆記の振り返りをしていると悟達がやってきた、もちろん二宮さんも一緒に。




「はぁ、これだから天才たちは……」

「これは雛に賛同せざるおえないな」

「結構難しかったです……」



 来てそうそう雛から嫌味のようなセリフを言われ、悟がそれに続く、二宮さんも自信が無いのかかなり不安そうだ。




「だよね〜よかった悟とヴィナちゃんがいてくれて、苦戦したの私だけかと思ったわ」

「でも、大事なのはこれからだろ?」

「そうだけど実技も不安なの!あなた達みたいに強くないから少しでもいい点をって思ってたのに〜」

「まぁまぁ、それよりもお昼どうする?」

「流石に私達揃って食べるのは難しそうだから各々でって事にしようと思ってるんだけど……」

「まぁそれしか無いよな」

「まぁ筆記は何とかなったって事でいいな!」

「よくない!」

「うん、右に同じく」

「わたしも……」




 そんな会話を休憩中にして各々食事を済ませる、そしてやってくる実技の時間。

 教員であろう人が試験会場に数名入ってくる、これから始まる説明のために。




「それでは、実技試験の説明に移る」



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