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黒狐の少女と優しい少年  作者: 龍美邦彦
19/27

宗一組手の間

本当に少ないです。すいません。

こっこは今日は宗一と一緒に行動せず一人であの別空間の神社にやってきていた。ここからなら母と交信が可能である。神社の社の留守神様に祈りレイラと通じる。

「お母様こっこです。今お時間いただけますか?」

「どうしたのです?こっこ」

二人の交信は成功していた。

天空のことを伝えるこっこ。

「お母様?天空という人に出会い恩人を助けたのを褒めていた言ってくれとお母様に言われました。何やら私たちにことを知っているようでしたが…誰なんです?あの天空という人は?」

少し間を置き答えるレイラ。

「あの者ですか。確かにその地域にいると我々でも認知はしていましたが…あの者は他にはなんと?」

「いいえ…他は別にいっておりませんでした。何か知っているのですか?」

「あの者は式神であり土神の一柱です。名を天空。人の身でも天空とは…面白いことをしますね」

こっこは驚く。自分の母より霊位の高い神霊クラスが宗一の師であったこと、幼少期よりずっと宗一を鍛えた本人だということに。

「何故人の身に化けているのですか?」

「それはわかりません。ただあの者は私たちを少し小馬鹿にしているところがあり気にくいません」

「そんな人…いや神様に見えなかったけど…少なくとも恩人とは敬意を表しあっている節がありましたが」

「わたくしにはわかりません。ただ神々の話ではあなたと同じくらいの子で特別な力を持っているものがいてその子を自分より霊位が低い神々から隠したということくらいです」

「特別な力?隠す?」

疑問なこっこ。自分の恩人の宗一も力というか得体のしれないところが時々見られるが特に変わっていない。変わったとすれば宇迦様が何かをしたくらいで特別な力のようなものは感じられなかった。

「なんでも霊力が千年に一人の逸材と呼ばれるほどらしいのです」

「そんなすごい人の子が生まれていたのですか?!でも何故その子…まさか…いや…でも」

宗一が頭によぎるがやはり何か違う気がするこっこ。しかし何かぬぐえない感覚がある。それは天空が宗一の師だからだ。

「天空様の隠している子はもしかしたら私の恩人かもしれません…でも宇迦様の何かしらの加護以外は普通ですが…」

「何故です?こっこ?」

「いえ…私の恩人であるソウ君…じゃなくて小暮宗一君という子の天空様は師になるのです、しかも小さいころから鍛えられており二人の仲は師弟の絆でつながっているように見えました」

ふむといいレイラはこっこに言う

「こっこ、恩人がもし我々に牙を向けたときどうしますか?」

「それは無いと思います」

「奇遇ですね私も思います、あの人の子は優しいですからねお転婆なあなたと違い」

「それとこれとは違います!お母様!」

ふくれるこっこにさらにいう。

「あの子がもしの特別な力の持ち主ならばあなたはどうしたいですか?」

一瞬悩むこっこ。

「わかりません…でも守りたい人ではあります」

「そうですか、ではその人の子に力があろうとなかろうと守りなさい、時代が来た時胸を張って誇れる立派な神使になるのです。そうすればあなたの自信にもつながるはずです」

「はい!お母様!」

「ではまた」

レイラとの交信は切れ社の留守神に感謝の祈りを込める。

こっこは宗一をどんな事になっても守ると改めて決意する。神社から出たこっこは異変に気付く。

(え?何これ?結界?でも誰が?)

それはこの市一帯を誰かが結界で包んでいた。何人かはわからないが確かに結界だとこっこにはわかった。





天空は結界が張られる前から市を上空からみていた。

(何故今頃協会の人たちがくるのでしょう…封術が知られたわけではないし…あの子は確か)

何か動きます。少しですが…

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