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黒狐の少女と優しい少年  作者: 龍美邦彦
10/27

女子グループ

男子と別れた後の女子のグループでは。

「みんなー!?好きな子いる?」

日輪の軽い気持ちで聞いたがみんながピクっと動きが止まる。

美奈は。

「あたしは今はそういうのはする気ないかな」

それに対し奈子が反論する。

「本当?誰かさんを超えるまで付き合う気はないっていろんな子振ってるのに?」

「奈子うっさい」

「だれを超えるんですか?美奈さん?」

こっこが言うと誤魔化すように言う。

「まぁ…あたしより強い奴だよ」

「それってソウ君ですか?」

「さあ?もしかしたら全国の猛者かもよ?」

あくまでも誤魔化す美奈。

日輪が反応する。

「あらレイラちゃんもソウ君呼びなの?まだ転校してからそんなにたってないんでしょ?仲いいの?」

「あっ…えっとまぁちょっと仲いいですね」

「そんな時あった?」

奈子が疑問に思い美奈も思う。

「いや、知らない。宗一をソウって呼ぶのは雛だけだからっていうかそういえばソウ呼びしてるよね?レイラさん?」

「あはは…ちょっとこの間ユアチューブの話で盛り上がってその時なんとなくよんじゃったんだよねそれからかな?」

「へー…なんの話?」

雛子も奈子も美奈もさらには日輪までも興味がレイラに集中する。

「えー…と今ってボカロ歌ってみたよりもP自身が歌った方が需要あるよねみたいなことかな」

美奈は納得する。

「あー最近のあいつならいいそうなネタだね」

奈子はまだ疑っていて聞いてみる。

「例えばどんな曲?」

宗一とは本当にその話はこの間の外出の時に少し話しており。

「確か…ドンガラガッシャンていう曲で甲乙Pだったかな。ロックと和風の混ざった曲だったな」

「ふーんそうなんだ」

一応納得してもらえたこっこ。雛子も話す。

「私もそれ聞いたよ!和風のMVが綺麗で曲も結構良かったな」

「大丈夫雛子ちゃん。ソウ君は取らないから」

慌ててケアに回るこっこ。雛子は顔を赤くして。

「う…うん…」

日輪は雛子の態度みて。

(この子マジ恋だわぁ…うぶだけど母親になったらしっかり相手の心つかんで離さない肝っ玉になるタイプだわぁ…末恐ろしいわぁ)

未来の雛子を感じ見る。こういう子ほど一皮むけたとき強くなる傾向があるのを経験上知っている日輪だった。

「雛子ちゃん宗一とお付き合いしてるの?」

「え…いや…今はまだ…えと…答えを待ってるところです…」

(宗一のナイス!こういう子は中学生なら今は近づかず離れ過ぎず高校生からマジになった方がいいわよ!)

「みんなにしつもーん!貴方の前に花が咲いています!何本?」

いきなりの日輪の心理テストにみんな不思議に思う。

奈子は。

「どうしたんです?日輪さん?」

「まあいいから♪」

美奈は答える。

「あたしは普通に花瓶に添えれる程度かな、まあひまわりなら2本くらい」

こっこは。二つのたんぽぽ花の種が飛んでいくのを想像して。

「花だったら私も2本くらいでしょうか?」

奈子は元気よく。

「3本!なんかそれぐらいかな!」

雛子は。

「えっと…1本でいいから綺麗な百合がいいです」

日輪わ答えを聞いて。

「ふふーんこのテストはネットで調べたらすぐに出てくるわよーあとで見るといいわー」

早速調べ出す4人。美奈は一番早く見つけ。

「マジかー…」

奈子は

「なんかあたし…」

こっこは。

「こういうものなんですねー」

雛は。

「………」

何も言えなかった。なぜならこの心理テストは人生で付き合う人の数だからだ。

奈子が雛をからかう。

「雛…お幸せに!」

「うー…」

奈子をポコポコするが痛くない。

「まあまあ、別に本当にそうなるかはわからないから大丈夫よ奈子ちゃん!」

「え?あたしですか?」

「奈子3人て草生えるわー」

「美奈だって2人じゃん!レイラさんも!」

「まあ大人になれば色々あるわよ!私はできなかったけどね…はぁ…」

なぜか逆に落ち込む日輪。

「ちょ!日輪さんなんか悲しいからやめて!」

「大丈夫!あたしには宗一がいるもの!雛ちゃんは綺麗な百合が一本かぁ…ふふ!なんかエネルギーもらっちゃったぁ!」

「ひ…日輪さん!うう…」

何も言えない雛子。日輪はすごく楽しそうだった。

「今雛ちゃん以外で好きな人がいる子いないのぉー?」

美奈は一瞬宗一を思い浮かべるが。

「ライバル視している奴ならいますけど好きとは違いますね」

「あたしはー内緒かなー」

「え?奈子いるの?」

「軽い感じで付き合いたい感じはあるよー」

「私は特に今はいませんね」

こっこの後に雛が言う。

「私…めんどくさい女なのかな?」

「そんなことないよ!雛は小さいころの思い日輪さんにぶつけてやりな!」

いきなり言われ驚くが日輪には言いたいことが雛にはいっぱいあった。

「そ!そうです!日輪さん!宗君には悲しい思いでがあるんです!」

「え?…あの子に?確かにあんまり構ってやれない時期は結構あったけど…ヤバい…心当たりありすぎて親としてやばいかも!教えて雛ちゃん!」

「は…はい!」

そして小学生のころのことを話す雛。

それを聞いた奈子は怒り。日輪はもしかして…あの時…などいっていた。

「ひどい話ですね…」

こっこは改めて聞くがやはりひどい話だった。

「ありがとう雛ちゃん…それと美奈ちゃん、天空先生に言ってくれてありがとうね。奈子ちゃんも怒ってくれてありがとう。宗一は自分の中で色々発散するところあるからあんまり感じなかったけど一回だけ学校の先生って最低っていってたときがあったのよ…その時は仕事疲れで聞けなくて…ごめんね…今の宗一があまりにも変わりすぎて小さいころのそんなことがあったなんて…」

話が終わった後宗一の部屋からドタドタと聞こえてくる。何故かケンちゃんがすごく笑っていて何故か楽しそうだった。


「あの子の友達になって色々思ってくれてありがとうみんな。これからもあの子のことをお願いします。私も母親としてもっとあの子みなくちゃ…天空先生に今度遅くなったけどお礼に行かなくちゃね」


みんなに改めてお礼を言い宗一に会いたくなる日輪は宗一の部屋に行く。みんなが後に着いてきて。部屋を開けると何故かユウちゃんが宗一を後ろから抱きしめているところを見てしまった。


「宗一…雄輔君…友達になってくれてありがたいけどその関係はちょっと…」

女子たちもなぜか気まずくなり。奈子は。

「キモ…」

「いや!…違うって!この状態から抜け出す方法を教えてもらってるだけで違いますって!」

ユウちゃんが言ってる間に宗一は脱力で腕からスーと抜けて出ていた。

「おかん…言っとくけど違うからな?男同士のたんなる戯れだからな?」

「それならいいけど…そっち系に目覚めちゃったのかとおもったわ…」

「へんなタイミング過ぎるんよ女子たちも!もうおしまいだからな!ケンちゃん雄輔!」



あとからケンちゃんの説明でみんな納得したが美奈だけは納得しなかった。

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