プロローグ
最新作ばかりですいませんが、この物語もよかったら読んで下さい。
更新は不定期なのでご了承下さい。
魔法がありふれたこの世界では、異端児は、生まれた時から運命が決まってしまう。だからこそ、その子供達は運命に抗うのだ。そして異端者達は、この世界を一日で滅ぼせるような危険な能力を持って産まれてくる。
その能力ゆえか、危険視、問題視される事もある。
この世界では不定期だが異端者と呼ばれる、異世界の記憶を持ったものが生まれてくる。
俺は、昔から自然の中で過ごしていたから、3年前に連れて行かれた所もなんなのかわからなかった。でも、今日その答えがわかるかもしれない。国王との謁見だ、さて行くか。
3年前
俺は、とある田舎の村にいた。そこでの生活は楽しかったし、友達もいた。だけどその日々は唐突に終わった。なんと王国軍が俺を拘束するって言ってきた。
「ふざけんな。なんでだよ!」
「そうよ、息子が何をしたと言うの?」
母も一緒に抗議してくれたが、軍の奴らは話を聞かずに俺を連れて行こうとした。その時母が軍の奴らに逆らって、俺を引っ張った。そしたら、軍の奴らが
「おい!そこの女やめろ!さもなくば殺すぞ!」
「嫌!私の息子に手は出させない!」
そう母が言うと軍の兵士が
「ならば死ね!」
そう言うと、魔法を放った。魔法は母にあたり消えた。
「よかっ、た。」
それが母の最期の言葉だった。
(あ、死んだ。)
母の死に呆然とした時、急に怒りがこみ上げてきた。そして、木々がざわめいたと思ったら、軍の奴らが死んでいた。
そして、俺もそこからは記憶が無い。気づいたらこの王都にいた。そして、8年が経った。