4.第16章 東の平原1
東の平原で、サーベルタイガー種はゴ族の侵入を防ぐべく、南北に長く伸びた陣を敷いていた。
が、圧倒的なゴ族の数。
南北の陣はそこかしこで決壊し、ゴ族の騎馬軍団は村に侵入。
村にいたキチェ族達を殺しまくった。
キチェ族の村は殺戮の場と化した。
大乱闘の中、
東の平原の中心、そこにコアトルとシュバランケは対峙していた。
西側に、コアトル、マック、ギル族長、キャティ、ライオン種。
東側に、シュバランケ、ヒエン、ゴ族の精鋭部隊。
「確か、お前はシバルバ族の王子、コアトルだな。」
「まさか、生き残っていたとはな。」
「あの高い山々のシバルバ族の国から抜け出して、マント族をお供に、キチェ族の村にいて、我々を迎え撃つとはな!?。」
「何と、悪運の強いガキだ。」
「手こずらせおって。」
「あの時、ひと思いに殺しておけばよかった。」
シュバランケは黒いドクロの面を、馬上からコアトルに向けて言った。
そう、コアトルとシュバランケが会うのは、シバルバ族の滅亡以来だった。
「僕の大好きだった人達を、すべて殺したシュバランケ!!!。」
「僕は絶対に、おまえを許さない!!!。」
コアトルは剣をシュバランケに向けて言った。
「フン、たわ言をほざけ、ガキが!。」
「しかし、奇妙な取り合わせだ。」
「滅亡したシバルバ族が、滅亡したマント族を引き連れているとは。」
「そして滅亡した種族の二人が、これから滅亡するキチェ族の村にいる。」
「ガハハハハ。愉快だ!。」
「さあ、このガキを殺してしまえ。」
シュバランケは、自分の左側にいた精鋭部隊に剣を振った。
ゴ族の兵士5人が、馬上から降り、剣を向けて、コアトルを取り囲んだ。
すかさず、マックが剣を構えて、コアトルに寄り添った。
周りの大喧騒の中、その中心だけが時間が止まったように静寂になった。




