4.第15章 空堀4-4
コアトル達の造った空堀は埋められた。
東の平原と丘の間に太い大きな道が出来上がった。
すぐさま騎馬軍団が攻め込んでくるかと思いきや、歩兵の弓隊が丘を下り、平原に身を伏せて陣取った。
そして矢の先に火を付けると、点在する柵の盾に向けて矢を放った。
シュン、シュン、シュン!!!。
ボウゥ、ボウゥ、ボウゥ!!!。
ガッ、ガッ、ガッ!!!。
火の付いた矢が柵に突き刺さり、火は柵へと燃え広がった。
サーベルタイガー達は、火を消そうと柵の外へ出たが、そこを弓隊に狙い撃ちされた。
「キッキー、『金』の性質を持つキチェ族には『火』の攻撃か…。」
「ゴ族は五行の循環を知っているのだ…。」
マックが柵の後ろで舌打ちをした。
柵の後ろに仕掛けてあったクロスボウも使えなくなった。
馬の足を、からめ捕る投擲武器のボーラの出番も、回ってこないまま燃え尽きた。
点在するすべての柵が、炎の柱となっていた。
「キッキッ、コアトル、今までの修行の成果を見せてください、いよいよですぞ。」
マックがコアトルに言った。
「キッキッ、分かった、僕がどれだけ腕をあげたか、見ていてくれマック。」
コアトルが答えた。
二人は剣を抜いて、燃え盛る柵の後ろで控えた。
族長ギルもキャティも、身を縮め、その時を待った。
ドンドンドンドンドン!!!。
「突撃!突撃!突撃!。」
太鼓の音が鳴り響き、ゴ族の騎馬軍団が突入して来た。
圧倒的な数の馬、兵士達、大小の剣、矢の量。
そのすべてがなだれ込んで来た。
コアトルもマックも、サーベルタイガー達も柵の後ろから出てゴ族を迎え撃った。
北の林から逃げてきた、チーター種、ライオン種、ヒョウ種達も加わって大決戦が始まった。
コアトル、マックの動きは、凄まじいものであった。
二人が剣を右へ左へ振り回すと、ゴ族の騎馬兵士達が三人四人と落馬して、血しぶきをあげた。
キチェ族達も勇猛果敢に戦った。
「どうもおかしいと思ったら、お前らの仕業だったのか!。」
背中合わせで戦っていたコアトルとマックの前に、ゴ族の族長、シュバランケが現れた。
ついに決戦の火ぶたは切って下ろされた。
コアトルとマックの目の前に現れたのは、シュバランケ。
どうなる二人、
どうなるキチェ族。
次回、こうご期待。




