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夏草の屍に誓う  作者: Seiten Minagawa
事件の始まり
3/24

転校生

 転校生。


 クラス分けだけなら、1年生の時に別のクラスにいた者が2年生で同じクラスとなるケースはあり得る。

 そのケースなら、恐らく知っていることはあるだろう。


 だが、転校生は全く新しい人物がこの高校にやってくることを意味する。





「転校生が来るのか……」


「そうだ、今日職員室に見慣れない人がいたからおそらくそいつが転校生だ」


「転校生って……小説とかだとこれってせいちゃんがその転校生に惹かれちゃうやつじゃん!」


「確かに小説とかではよく幼馴染がいる主人公男子がいきなり現れた女子に惹かれるってのはよくあるな」


 いわゆるボーイミーツガールというやつだ。


「絶対そんなことにはさせないから! せいちゃんには私だけがいればいいの!!」


「いや、そもそも転校生が男子か女子かすらも聞いてないだろ、女子だって聞いてるならわかるが」


「レイチェルさんは安心してもいいですよ……水川、転校生は男子だ」


「男子なのか……レイチェルちゃんが奪われたりすることを心配しなければいけないな」


 その転校生男子が女たらしでないことを祈るしかない。むしろ一途に思ってる彼女とかいてくれ。

 噂になってるぐらいだからその転校生を狙ってる女子がいるとすれば申し訳ないが。


「レイチェルさんに限ってそれはないんじゃないか? レイチェルさんは男女問わずヤンデレお嬢様だってことで有名なんだぞ」


 1年生の時は事情を知らない者が俺やレイチェルちゃんに告白することはあったが、公にレイチェルちゃんが俺に対するヤンデレっぷりを見せつけるにつれ、ヤンデレお嬢様という評価がついた。


……何故お嬢様とも言われているのかって? 名字でもうあの「フィアンクス・ホールディングス」の社長令嬢だということがわかってしまうからではないか?


「レイチェルさんに限っては大丈夫だと思うが、水川、これだけは知っておいてほしいんだ」





「一部の男子の間でも同時に広まっている噂なんだが、その転校生には黒い噂がある」

こちらの部分は3月30日に執筆しております。

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