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夏草の屍に誓う  作者: Seiten Minagawa
"犯人"との決戦
22/24

それから

……それからの話をしよう。


 あの後、佐村義人はかけつけた警察官によって、殺人もしくは殺人未遂の現行犯で逮捕された。


 そして、北村先生が救急車を呼んでくれて、俺は病院に緊急搬送された。


 緊急手術の結果、俺は何とか一命をとりとめた。


 しかし、俺が意識を取り戻すまでには1週間を要した。


 レイチェルちゃんは俺が死ぬんじゃないかと気が気でなく、半ば錯乱状態にあったようだ。


 意識が戻った後も、大事を取って1ヶ月ほどは入院ということになった。


 その後の調べで、夏草高校の男子生徒を狙った連続殺人事件の犯人……というか主犯が佐村義人であることが発覚した。


 このことは俺が刺されたことと合わせて全国区でニュースになり、夏草町では俺が刺されたことが号外にまでなったようだ。


 ニュースによれば、佐村義人は俺を刺したことや連続殺人について全く悪びれることはなく、「むしろ当然のこと」と話していたようで多くの有名人が揃って怒りのコメントを発表した。


 11人をかなり残酷な方法で殺害したことと、俺に対する殺人未遂は、多くの法律家が「17歳なので死刑にできないが、18歳なら死刑は確実」とテレビで話していたようだ。


 恐らく過去にも類を見ない連続殺人事件は、このようにして事実上幕を閉じた。









 俺が目を覚ますと、そこには真っ白な天井があった。


 その後、レイチェルちゃんの顔が現れる。目は充血しており、恐らくずっと泣いていたのだということを物語る。


「せいちゃんが……せいちゃんがやっと目を覚ました!」


 起き上がってみると、そこにはレイチェルちゃんだけでなく、俺の両親と、レイチェルちゃんの両親と祖父が見舞いに来てくれていた。


「青天……災難だったな」


「災難どころじゃないよ父さん……死にかけてるからね?」


「孫の恋人の一大事と聞いてな、急遽駆けつけてきた」


 フィアンクス・ホールディングスの社長(レイチェルちゃんの父)と総帥(レイチェルちゃんの祖父)が、俺のために駆けつけてきたという状況。


 それがどれだけ大きなことなのかは、よくわかっている。


「皆さんありがとうございます、わざわざ僕のために集まっていただいて」


「大丈夫だよ青天くん、将来の結婚相手がいなくなったら私たちが結婚相手を探さなきゃいけない、それは私たちとしてもちょっと困ったことになるんだよ」


「大丈夫よ青天くん! 私たちも実質家族みたいなものなんだから!」


「いいってことよ……」


 事件は終わった。


 犯人は逮捕されたので、恐らくこれ以上連続殺人の餌食になる者は現れないだろう。


「せいちゃん……私はずっとせいちゃんと一緒だからね? 絶対離さないわよ? 私の運命を翻弄した責任……ちゃんととってね?」


 俺が死にかけた時に言ったことだが、今思えばちょっと恥ずかしい。


 人は死にかけるとこんなことが言えてしまうのか。


「大丈夫だよ……俺も離すつもりはない、幼馴染みって関係は大切にしなきゃいけないと思ってるよ」


「何を……幼馴染み以上じゃない! 私たち!」

……第1話で回想だということを覚えていた方は多分刺されたものの死なないということはわかっていたかもしれません?

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