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夏草の屍に誓う  作者: Seiten Minagawa
事件の始まり
2/24

始業式

 事件の始まりは7年前……つまり高校2年生だ。

 その高校2年生の始業式の日までさかのぼる。


 俺とレイチェルちゃんの家は隣同士なので、2人で共に登校する。


 夏草高校。


 俺たちの住む町の名を冠しているだけあり、夏草町一帯では有名な高校だ。


 始業式の日にクラス分けもある。3年生になると2年生までの成績によってクラスが決まるが、まだ1年先の話だ。

 そのクラスはというと……


「せいちゃんせいちゃん! 今年もまた私と同じクラスだね!」


 彼女の言葉通り、同じクラスに「水川青天」と「レイチェル・フィアンクス」の名が並ぶ。


 これで11年連続同じクラスだ。


 きっと2人は運がいいのだろう……ということにしておいたほうがいいかもしれない。

 俺の知らない裏で、何かがあるかもしれないからだ。

 だが、俺とレイチェルちゃんが同じクラスになるのは嬉しいことであるのは事実である。




 始業式を終え、新2年生と新3年生は気持ちを新たに、新しいクラスへと向かう。


 俺とレイチェルちゃんは2年2組。さすがに席まで隣同士とまではいかなかったが、授業の間だけだ。

 昼休みになるとレイチェルちゃんはまず真っ先に俺のところに来るだろう。1年生の時もそうだった。


 ホームルームを終えると、今日はそのまま下校ということになる。

 といっても、明日からすぐに授業が始まるので気は抜けない。


「おーい、ご両人! また仲良く下校か?」


 2人で下校しようとした矢先、やってきたのは俺の友達の原田拓実(はらだたくみ)だ。

 1年生の時に同じクラスになって仲良くなり、2年生となる今年も同じクラスとなった。


「拓実か……どうしたんだ? ゲームセンターに行く話なら今日は付き合えないぞ? ちょっと今日は面倒なんだ……」


「違う違う! 水川はあの噂を聞いていないのか?」


「噂?」





「転校生が来るんだよ……転校生!」

こちらの部分は3月30日に執筆しております。

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