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夏草の屍に誓う  作者: Seiten Minagawa
告白と悪夢
12/24

"嫌がらせ"の翌日

今回は絶対に最後まで読んでください!

『……ごめんね、私、義人くんと付き合うことにしたの』


『なっ……』


『せいちゃん……否、水川くんもかっこいいんだけど、でも義人くんはもっとかっこいいし優しいし……』


『冗談はよしてくれ、あんな奴にレイチェルちゃんを幸せにできるか?』


『義人くんの悪口はやめて、水川くんのことを嫌いにはなりたくない』


『というワケだ、レイチェルは俺のものだよ! 諦めな……そして自殺してろよ!』


 佐村が見下したように、狂ったように笑う。まるで自分が人生の勝者となったかのように。


 その瞬間、俺は人生の敗者となった。


 レイチェルちゃんは俺の手から離れた。


 そして俺の目の前に広がるのは……ただならぬ闇。


 レイチェルちゃんは俺の目の前に広がる(くら)い道を照らしてくれる光だった。


 そしてその光がいなくなった今、待っているのは……


「……いちゃ……いちゃん……」


 何だ? 幻聴か? もう今のレイチェルちゃんが「せいちゃん」と呼んでくれるはずはない。


 それとも、天の声だろうか? あれ、この感覚は……
















「せいちゃんっ!!」


 そして俺は目を覚ました。


 どうやら悪夢にうなされていたらしい。


「夢か……よかった……」


「ねえ……どうしたの? すごく具合悪そうな顔してたけど」


「レイチェルちゃんが佐村に奪われる夢を見た」


「そんな……でも私があんなクズ野郎のことを好きになると思う?」


 いつしかレイチェルちゃんは、佐村のことを最早名前すら呼ばずクズ扱いするようになっていた。


 告白どころか自分と付き合うよう脅迫までしてきたのだ、名前すら呼ぶのも腹立たしいのだろう。


「夢の中の話だから気にしなくてもいいの! 現実はこうして今でも私と付き合い続けてるでしょ?」


「そうだが……だが佐村は"彼氏がいる"女子にも人気って話だぞ、いずれレイチェルちゃんもその毒牙に……」


「大丈夫よ! むしろアイツに15年以上続く絆はそう簡単に負けないってことを証明してやろうよ!」


 身内(?)補正もあるがレイチェルちゃんは夏草高校で一番の美女だと思う。


 中学2年生ぐらいから急に膨らみ始めた胸も、気がつけばバストサイズは92cm(ウエスト56cm)となっていた。


 そして俺の次に成績優秀、(この体型で)運動神経まで良い、更にはフィアンクス・ホールディングスの社長令嬢とまさに才色兼備を体現した最強の女子高生と言えただろう。


 それなのにレイチェルちゃんが佐村に告白(という名の脅迫)を受けるまで告白してくる人が少なかったのは、俺と付き合っていたことを知っていたのかそれとも(俺と付き合ってることを知らずとも)高嶺の花と思って告白しなかったのか、真相はわからない。


 最近佐村がレイチェルちゃんに話しかけてくることは少なくなった。少なくなってもレイチェルちゃんは佐村に全く反応を示そうとはしなかった。


 しかし、何故佐村は女子に関してここまで引く手あまただというのにレイチェルちゃんを狙うんだ?


 そして、突如俺に届いた永田の生首。


……まさかな……。


「ところでさ、昨日せいちゃん家にパトカーが来てたよね、アレは何だったの?」


「……俺の家に死体、しかも首だけを送りつけてきた奴がいてな、それで警察に通報したんだ。そしたら警察の人が来てくれて、事情を聞いてもらっただけだよ」


「生首!? どうしてそんなものをせいちゃんに送りつけるの?」


「住所も名前も恐らく架空のものを使ってるから誰が送りつけたかはわからないが、少なくとも俺の住所を知ってる奴ではあると思う」


「多分それを送ってきた人は相当な異常者だよ……せいちゃんに何の恨みがあるの!?」


 レイチェルちゃんからしてみれば……否俺からしてみても俺に死体、しかも生首を送りつけるという行動は理解に苦しむ。







……一体死体、しかも生首を送りつけてきた奴は何のつもりで俺にこんなものを送りつけようと思ったんだ?

佐村さんが見下すように笑うのを表現するために「w」を使ってやろうか……と思いましたがやめました。

こういう表現を使わずに見下すような笑いを表現するにはどうすればよいのでしょうか。


ちなみにレイチェルさんは7年後(この話自体今の「水川青天プロジェクト」の時代から7年前の回想です)の時点でバストサイズが110cm(ウエスト58cm)まで膨らみます!

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