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閑話=ヘレネスVSペルシアってどんな感じ=

リヴィア編の途中ですが、アーシア達の活動範囲がよくわからない人のための解説回です。

基本的には本編進行とは関係ありません。

まず地図を見てください。


挿絵(By みてみん)


緑の部分がヘレネス領域です。

その中の赤の点はテーベ、アテナイ、コリントス、アルゴス、スパルタの位置です。

アーシアがマケドニアの木材で諸ポリスを誘導したため、なし崩し的に全ポリスが参戦していますが、史実だと大所でテーベ、アルゴス、アカイアが中立宣言をしたため三分の一ほど勢力が減ります。


それに対してペルシア帝国の広大なこと、地中海からインドまで広がる帝国とヘレネスが喧嘩するなんて、現実的に考えれば負けしかありません。


ペルシア帝国にとってヘレネスのイメージというのは、辺境で蠢動する民族ぐらいのイメージで、小アジアやエジプトに手を出さない限りは放置する予定だったと思います。

それを小アジアでバカなことをやったミレトスのアリスタゴラスのせいで戦争に・・・

彼はペルシアからも軍を借りてナクソス島をペルシア領にしようと遠征したんですが、小アジアのポリス連合軍はナクソスに敗退。

敗戦の責任をとらされるのが嫌で、反ペルシアに鞍替え、小アジアも巻き込んで独立紛争を始めたのです。

もちろん兵力が足りないので、本土の諸ポリスに援軍を要請。

スパルタは断ったが、アテナイが勢いに乗せられ出兵、そして敗戦、これがペルシア激怒の原因に。


アーシアの改革だとアテナイ編の「陶片追放」の時の話です。


ダレイオス1世からしてみれば激怒は当たり前で、兵を貸したら、負けて、その責任取るのが嫌で、反乱した奴をアテナイが支援したんですから、一連托生とみられても仕方ないです。


で、トラキア・マケドニアも属国になったので、小アジアの反乱ポリスは略奪OKとしたわけです。

この時奴隷がえらく値下がりしたそうです・・・

この様子を聞いて同胞を助けろーという声も上がったのですが、そこは統一行動をとれないヘレネスなのでモタモタしているうちに、マラトンの戦い・・・あらヘレネス勝っちゃった。


ここでダレイオス事故死、エジプト反乱の関係らしいですが・・・

あとを継いだのがクセルクセス1世ですが、ヘレネス再侵攻に10年かかっています。

領土が広いから、サトラップ20人集めて会議だけでも1年位かかりそうですし、


とまあペルシア帝国の巨大さはわかってもらえたと思います。

アーシアはこの状況を肌で感じていたのでピリピリしていましたが、パトラは知識で知ってるだけなのでどこかのんびりしています。

このあとリヴィア編が終わるころには完全に史実とずれることになるでしょう。


今後もお楽しみに


追伸)

物語のクレイステネスさんの旅路は王の道を通ってサルディスからバビロン経由でスーサからペルセポリスに、そこからはパルティア横断してバクトリアを通過、インダス川を渡ってガンダーラを通り、中国の西にある金沙江を船で下って長江に入り、蜀、秦、楚を経て周の洛邑に到達しています。

最終的には斉まで足を延ばし星を観測しています。


実に1万kmを超える大冒険です・・・一度こっちの話も書いてみたい気がしますが・・・アーシアだけで力尽きてる現状では・・・遠い夢です。






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