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独りぼっち倶楽部  作者: 玲音
2/2

入学式

遅くなってすみません‼


第一話の主人公、睦月ちゃん視点の話です

学校に着くと私は新入生のクラスが貼り出されている掲示板へと向かった…

私が通っている学校はとても自由な校風で、制服も一応あるが別に何を着たっていい…しかし、入学式だからなのか他校からの新入生はきっちりと制服を着ている…

内部進学の人は各自、自由な服装だけど中学からそのまま高校に上がれるのはたったの30人程度…しかも、内部進学専用のテストを受けての上位30名…

私は一人で暇だったから昔から勉強だけは他の人よりしてたし、大体の問題は解くことが容易にできた…

おかげで、他の高校を受験するという手間が省けたし、中三の時に見つけた秘密の部屋も使うことができる…秘密の部屋については…まぁ、後々わかるとして、今はただ自分のクラスを探さないと…



あぁ、見られてる…見る必要ないでしょ…こっちを見ないでほしいんだけど…

それは、無理…だな…だって…私がみんなと違うから…


内部進学の人の服装が入学式なのに他校の人たちと違うのは確かなことだけど、私みたいに一見真面目そうな服装なのに、白の厚手のカーディガンに首にかかってる白と黒のシンプルなカラーのヘッドフォン…そして、極めつけはオレンジ色の髪に前髪を伸ばして隠れているからあまり見えないけど、グリーンの瞳…別にカラコンでもないし、染めたわけでもない地毛…普通に考えると周りから浮いているのは一目瞭然だ…

私は様々な視線を受けながらも掲示板のところまで行き自分のクラスを確認するとその場から逃げるように去った…


「入学式まで時間あるし、どうしようかな…」本当は秘密の部屋に行って読書でもしたいところだが、この時間に行くと他の人に見つかってしまう可能性があるからダメだよね…図書館もこの時間はあいてないだろうし…それなら、音楽室で歌でも歌っておこう…


音楽室は鍵を借りれば誰でも使える…だから私はたまに音楽室に来て楽器を弾いたり、歌を歌ったりする…

予想どおり、音楽室には誰もいなくてただ静寂な時が流れていた…音楽室にある楽器はピアノ、ギター、ドラム、アコーディオン、バイオリン等たくさんの種類の楽器が置いてある…放課後ならば楽器を演奏するところだけれど、今は朝で人がたくさん近くにいるので演奏できるのはピアノぐらいしかない…だから私は自分が気に入っている歌の楽譜を取り出してピアノにおいて弾き始めた…


"助けての言葉も言えない こんなあたしはきっと世界一の弱虫で

誰にも見られないように ひっそりと泣続ける

誰も助けてくれないと…


いつも人前では強がって見せて 何でもないようなふりをして

心奥では自分を傷つけてる


つらいことがあっても いつものポーカーフェイスで

気付かれないようにしてるのは自分なのに

誰かが気付いてくれると期待してる 矛盾だよね

あたしだって素直になりたい みんなと笑いたい

なのにどうして 全然うまくいかない


誰もあたしの傷に気付かない 気付いてくれない こんなに泣いているのに…"


私が歌っていると突然「ガタンッ」という音が鳴り、人の気配がしたので音のしたほうを向くとそこには誰もいなかった…

勘違い…かな

そして、現実に戻った私は時計の時間を見ると、あと五分でチャイムが鳴る時間にいつの間にかなっていた…

急がないと、と思った私は慌てて自分のクラスに向かった…


クラスに着いたのはチャイムが鳴る一分前だった…

教室内ではすでにクラスメイトとの会話がそれぞれ始まっていたみたいで賑やかな雰囲気となっていた…

私は静かに席に着くと今読んでいるミステリー小説を開いた…しかし、やはりどこに行っても私の見た目は目立つようで、みんなからの視線を感じた…

そのうちの何人かの女子は「ねぇ、名前なんて言うの? 髪って染めたの?」と聞いてきたりもしたが私がしゃべらなければ、すぐにどこかに行ってしまった


その後、担任が入ってきて体育館へ移動したのち入学式となった…


入学式が終わった後簡単なホームルームをしてその日は解散となった…

私は、人が少なくなったことを確認して秘密の部屋へと歩を進めだした…

とりあえず、睦月ちゃん視点はちょっとお休みです。

次はいったいどんな子が主人公なのでしょう⋯

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