独りぼっち
独りぼっち(たった一人でいること。孤独であること。)
私の名前は 青田 睦月今年から高校生になる。
普通なら、「華の女子高生! 彼氏つくって…etc. 」なんてウキウキワクワクと心弾ませながら真新しい高校の制服に腕を通すんだろう…だけど、残念なことに私は中学からの内部進学のため、制服は中学とあまり変わらない
ただ、今までリボンだったのが、ネクタイになるだけだ…
そんなことを考えながらいつもと同じ時間に家を出て、いつもと同じ時間に来るバスに乗った…
今日はほとんどの高校の入学式とあって、バスには2、3年生が(といっても、少数だが…)乗っているだけで、がら空きの状態だった…
私は一人座りの空いている席に座ると、あとは終点まで座っていればいいので、音楽プレーヤーを出しヘッドホンを耳にあて、お気に入り登録している曲を流し始めた…
この曲は、歌詞だけを見るととても悲しいと感じるけれど…歌手の力かとても優しく、心地よい歌となっている…そして、その歌声は多くの人から支持されている…しかし、私はこの曲の歌詞が好きだった…
"誰も私の傷には気づいてくれない こんなに泣いているのに"
初めて聴いたときには、涙が溢れそうになった…
なぜなら、まるで私の心を映しているような歌詞だったから…私の両親は私にはとても冷たく当たり、プレッシャーばかりをかけてくる…だけど、一つ下の弟には余るばかりの愛情を注いでいる…
私が今日、入学式だというのに一人でバス登校している理由は、そう、弟の卒業式に出るためには仕事を休むことができないから…もちろん、私の卒業式には来なかったけれど…
そんな両親と愛情込めて育てられ、我が儘に育った弟のいる家に私の居場所はない…
おかげで、中学の頃は無遅刻.無欠席だったけど…だからといって、別に学校が好きなわけではない、どちらかと言うと嫌いだ…だって、先生達って私の両親にそっくりなんだもん…
生徒達にプレッシャーばかりをかけて、その後のケアは全くしない…私は大人になってそんな人にはなりたくないなぁ…と、曲を聴きながら外を眺めていると、「次は終点です。お乗りのお客様、長い間お疲れさまでした。」といつの間にか終点に着いていた…私が慌てて荷物をまとめている間に次々と人は降りていき、私が最後の一人となっていた…
慌てて、運転手さんに「すみません!すぐに降ります!」と言うと、運転手さんは「良いよ、怪我しないようにしなさい。」と言ってくれた…
な、なんて心の広い人だろう…と感動しながら降りようとすると、「入学式かい?頑張りなさいね。」と言われたので、色々な意味を込めて「ありがとうございます。」とお礼をいって、学校へ続く通学路を歩き始めた…。
初めて書いたので、色々と誤字、脱字があると思います。
是非、ご指導ください。