新学期
この作品に登場する学校名、名前はすべてフィクションです。
エロ要素が結構盛り込まれてますので苦手な方は悪しからず。
俺が高校一年生の夏休み、突然親父の転勤が決まった
「宰、お前は本当にここに残るんだな?」
「ああ、転向するの面倒だし」
「そうか、分かった。じゃあ体に気をつけて元気でな」
「ああ。ありがとう」
こうして俺のマンションでの一人暮らしが始まった。
高校生となりワクワクドキドキの新学期が始まる朝、俺のマンションのインターホンが鳴った。
朝から誰だよ。
起きて出るのが面倒なのでそのまま寝ようとしたが、
おや?
「ガチャッ!」
鍵の開いた音が聞こえた
親父たちか?
いやそれならインターホンなど鳴らさないはずだ。
「ドンドンドン」
やばい、足音が近づいてくる。
そして足音は俺の部屋の前で止まった。
「宰、起きなさいよ!」
突然俺の部屋のドアが開き、女の子が入ってきた。
「ひかり!?」
この子の名前は夢野ひかり。
隣の部屋に住む幼馴染みで同じ高校に通っている。
「なんだ、起きてるじゃない。早く支度しなさいよ。」
「ちょっと待て! 何で俺の家の鍵を開けることができるんだ!?」
宰は驚きながら聞いた。
「あんたのお母さんからスペアキーをもらったの。」
「なにーー!?」
「あんたのことヨロシクって頼まれたから仕方なく起こしにきてあげたのよ。
感謝しなさい!」
まったく、母さんは余計なことしやがって・・・
「はい、ありがとう。その鍵を渡してくれ。」
宰は手を差し出した。
「だめよ。毎日起こしに来るんだから」
毎日だと・・・?
「いや、起こしに来なくても大丈夫です。」
「ダメ! 早く着替えて私の家に来て。お母さんとお父さんが待ってるから。」
「えっ!?」
ど、どういうことだ?
「朝食と夕食は毎日私の家で食べるのよ。聞いてなかった?」
「知らねえよ。」
「これもあんたのお母さんが頼んだのよ。」
何で人ん家で朝、夜食べなきゃいけねんだよ。
母さんは本当にいらんことをするな・・・
自炊くらい、カップラーメンとか魚の缶詰とかなら・・・
「さあ、さっさと着替えて」
「あ、俺朝食食べない派なんで・・・」
「いいからさっさと用意しなさい!!」
「・・・はい」
俺はひかりに言われるがままに支度してひかりの家に向かった。
「宰君、おはよう♪」
ひかりの家に入るとひかりのお母さんが出迎えてくれた。
「おばちゃん、おはようございます」
「宰君も大変だね。何でも困ったことがあったらおばちゃん達を頼りなさい」
おばちゃん優しいなぁ
「ありがとうございます」
「よし、じゃあ朝食にしよう!」
「はい」
朝食を食べ終えた俺たちは学校へと向かった。
「はぁ・・・」
宰は大きく溜め息をついた。
「どうしたの?」
ひかりが心配そうに聞いた。
「いや、何でもないよ。」
「悩んでることがあったらわたしに言いなさい」
「いえ、大丈夫です」
「言えって言ってるでしょ!」
「はい・・・その・・・ひかりの両親に迷惑かけて申し訳ないなと思って・・・
やっぱり転校したほうが良かったのかなって・・・」
「バッカじゃないの!? 少なくとも私は転校しなくて良かったって思ってるわよ///」
「えっ!?」
「か、勘違いしないでよね。あ、アンタが遠くに行ったら寂しいなんて思ってないから!!///
た、ただ・・・その・・・幼馴染として・・・///」
ひかりは黙ってしまった。
ひかりはああ言ってるが寂しいと思ってくれてるんだろうな。
「ありがとな、ひかり」
「だ、だから勘違いしないでよね///」
「はいはい」
「もうっ!///」
ひかりはそっぽを向いてしまった。
学校に着いた。
「宰、行くわよ!」
ひかりについていきながら宰は教室へと向かった。
俺は1年A組だ。
ひかりも同じクラスだ。
「おぉ~宰、久しぶりだなぁ」
教室に行くと一人の男が笑いながら話しかけてきた。
こいつの名前は森実 真咲。
俺のよく絡む友達でエロバカです。
「今日は夫婦仲良く揃って登校ですか?」
真咲は笑いながらひかりに言った。
「誰が夫婦よっ!!///」
「グハッ!!」
顔の赤くなったひかりのストレートが真咲の腹に炸裂した。
相変わらずこえぇ・・・
「いやぁ、効くねぇ~」
真咲はそう言いながら倒れた。
「バカはほっといて席に着きましょ。」
「ああ」
俺たちはそれぞれの席に座った。
1時限目は全校集会だった。
学園長のババアの長ったらしい話が始まった。
早く終わらないかなあ・・・
俺はそう思いながら右耳から左耳へとババアの話を聞き流した。
2時限目のホームルームではみんな待望の席替えが行われた。
みんなザワザワざわついている。
そんな中・・・
「よっしゃああああああああああああ!!!!!!!!!」
俺の席は窓側の一番後ろになった。
気分がかなり高揚している。
みんなそれぞれの新しい席へとついた。
「私、宰の隣だ!」
なんとひかりさんが隣でした。
「俺宰の前だ」
前の席には真咲が!!
「前は最高、隣は最悪・・・」
宰はつぶやいた。
「なんか言った?」
「いえ、何にも言ってないです」
「聞こえてんのよっ!!」
「グホッ!!」
ひかりの右拳が俺の脇腹へと突き刺さった
俺は気絶しそうになりながらもなんとか耐えた
このMs.暴力女め!!
3時限目から普通の授業、もとい睡眠学習が始まる。
授業開始のチャイムが鳴り、学級代表の号令をかけて授業が始まった。
今日は良い天気だな・・・
俺は机に伏せながら外の景色を眺めていた。
さてと、寝るか
あれ?
そういえば何か忘れてるな・・・
う~ん、う~ん
そうだ!
俺の自己紹介をしてないじゃないか。
ゴホンッ!
では改めまして、俺の名前は葉月 宰。
この私立神無月学園高校に通う高校1年生です。
成績は下の上、部活は娯楽部
彼女は・・・いません・・・
はい、こんなところかな
よし、自己紹介終了!
おやすみzzz