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亭主様と恋の種  作者: まるあ
第一章 種は勘違いの末に
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いきなりですが、結婚しましたっ。1

完全な見切り発車です\(゜ロ\)(/ロ゜)/


押しに弱い超鈍感娘を書きたくて始めてしまいました(^_^;)

設定を立てずに、指が動くままに書き連ねていきますが、ハッピーエンドはお約束します☆

 なぜか私は今、花嫁衣装を着て祭壇の前に立っています。

 隣には、見知らぬ……いえ、見知っているだけの男の人が同じく新郎衣装を着ています。

 そして、目の前にはこの神殿の神官様でしょうか。とても綺麗な服を着ています。トマトのシチューを食べたら大変な事になりそうな、白いモフモフのおひげもよくお似合いです。

 



 夕暮れ時のこの時間、いつもなら私は町にある親の経営する小さな食堂で働いているはず…。

 汗水たらして働いてきた男の人たちに、麦で出来た発泡酒をせっせと運んでいるはずです。

 お腹を極限に好かせた筋肉質のオジサン、お兄さんに、両手に抱えて持つ程の大きいお皿にてんこ盛りになった料理を、一生懸命運んでいるはずなんです。


 今私の隣に立つ細身の青年は、その食堂に毎日来てくれている常連さんです。

 細身の体に似合わず、私が両手に抱えるほどのお皿にのった料理を完食した時、その満足気な顔が印象深くて未だに記憶に残っています。

 筋肉の人たちに埋もれるようにいつも居たので、たまに姿が見えない時もあり、潰されたと心配してしまった事もしばしばありました。

 

 ……ですが、挨拶程度しか、したことないですよね?


 なのになぜ、私が今ここでその青年と結婚式みたいな事をしているんですか?



 あれ?

 青年さんっ!?

 勝手に誓いをしないでください!

 私は誓いませんよっ!!



 勝手に、進行しないでくださいっ!

 モフモフ神官様、そんなに困った表情をしてもだめですよ。

 とてもそのおひげに触りたくて、手がワキワキしてしまうじゃないですか。



 ダメですよ。ダメダメッ!! 

 私は好きな人としか、結婚をしません!



 ……後ろにいる客席から、痛いほどの視線が降り注いでいます。

 ……隣からは、もっと強い視線を感じます。

 早く誓いの返事をしろ、とせっつかれているのをひしひしと感じています。



 逃げ道を探す様に、斜め後ろをふりむけば、ハンカチで目頭を押さえる私の両親&兄を発見っ!

 

 そう言えば、この人たちでしたね。

 朝早くから私をたたき起こしてくれて、「早くしたくしなきゃ」とか言いながら半分夢の中に居る私に、着替えやら化粧やらしてくれていました。

 状況がつかめないまま約一日がかりで磨きあげられ、気付けばこの有様。


 何て事してくれてんですか!!、と半眼で睨んでいるのに、目があった家族達は皆揃って泣きだしました。



 ちょっ!! ―――みんなして何泣いてるんですかっ?!

 泣いて謝っても、許されることじゃないでしょう?!


 

 

 えっ……?

 幸せになれよってなんなんですか一体っ!!

 早く返事をしろって?!

 訳が判らないんですがっ!!




 ……結局、この結婚式らしい場所に集まった全員の視線を受けて、その重圧に負けました。


 「…………… チカイマス」

 

 

 私が誓いをした事によって、大きな拍手と共に兄から発せられるビィーームという鼻かみの音に見送られ、式がお開きとなりました……。


 訳も分からず、私の夫となった隣の青年を見上げると、彼はニッコリと微笑んでくれたので、私もなぜかつられて笑ってしまいました。

 



 でも、大切な事を私はこの青年に聞いておりません。

 式まで挙げておいてアレなんですが、意を決して聞かせていただきます。



 

 「私、あなたの名前を知りませんが、どちら様ですか……? 」


 

 

 

 

 


 

 

ご覧いただき、ありがとうございました!(^^)!


楽しいお話になるように頑張ります!!

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