平成ろくでなし
第一章
闇の中
日々、私たちが住んでる世界には、笑顔、怒り、哀しみ、妬みなど様々な感情が溢れてくる。そんな中、どれたけの人たちが世の中とちゃんと向き合っているのだろう。または、どれだけの人たちが今の日本でルール【当たり前の事】を守るのだろう。
私は、今年成人になったばかりだ。まだ若いかもしれないが、悩みはそれなりにある。仕事もこれといって定着しないし、やりたいことも見つからない。ただニートになるのは嫌だからと毎日仕事をただただ続けている。でもこのままだと私には先が見えない・・・。まるで闇の中を突き進んでいるかのように。何のために頑張り、何のために笑うのかさえわからなくなってきた。きっとこうゆう想いを考える人は五万といるだろう。でも、何処かで自分にこんなもんじゃない、まだまだやれるなど自分に言い聞かせているのだろうか。私は今までの事を思いだすと、一言でいえば後悔の思いの方が強い気がする。後悔、先に立たずとはこの事だろう。私は高校もろくにいかず結局、中退したのでいわゆる中卒だ。しかも中学生の時に、不良に憧れて、ろくに勉強もせず、毎日毎日遊びほうけていたので、高校も続ける気は最初からなかった。あの頃は髪の毛を毎日、ビシッと決めて洋服もオシャレにきめて、ただただ公園かコンビニでタムロってればよかった。今考えると、あの頃から何か崩れ始めていたのかもしれない。もちろん、否定するつもりはない。自分がその時楽しかったのは間違いないし、思い出もたくさんできたし。過去に戻れるならまだ遊んでいたい気もする。その頃の自分は、親に将来のことも少しは考えなさいと言われ続けてきた。すると自分は決まって、【社長になるから関係ない】と答えていた。親はなんも言わなかった。今考えると、どうしようもない奴だなと思う。まず、何の社長になるのか、どうしたら会社を作れるのかと考えたこともなかった。今だから客観的に言えるけども、あの頃は勉強よりも遊び、お金よりも友情だった。友情は大事だ。でもお金も大事な気がしてくるのは年をとったせいか?
自分が一番なりたくないのは、よく仕事の先輩たちが昔の話をしている。あたかも自分が凄いぞばかりに。伝説話がそんなにあってたまるかと言ってやりたい笑。だからそんな話を聞いていると足下をみてしまう。そんな凄いのにやってることは賃金が人並み以下の肉体労働。むしろ過去の栄光にとらわれすぎて現実を見れていない。自分は正直、あんな大人にはなりたくない。だが、このままだといずれ、あんな風に見られてしまうのだろう。ただでさえ若い世代は大人を嫌う。自分もだが、人生の先輩に何かを言われても理解に苦しむ。人間は自分が経験しないとわからない生き物かもしれない。例えば電車に乗ると女子高生達が【あの親父臭くね?】とか【ちょーきもい、ハゲハゲうける】など平気でその人の目の前で馬鹿にする。これが今の日本では当たり前なのかもしれない。彼女達には【失礼】とか【ルール】とか興味はもちろん、考えもしないんだろう。ただでさえ若い世代は理解に苦しむ格好をしたり、自分に甘いなど、ルールが当てはまらない人間の方が多いだろう。でも平成とゆう世代はきっとこのままなのかもしれない。