表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
額田河合詩集  作者: 額田河合
4/10

ガラスのかけら

1年生の夏の号に載せた作品

胸の洞窟の奥に

深い深い青い

水晶のすきとおった水が

乾くことなくあふれることなく

たまっている

その奥底に沈んで

けっして浮かび上がることのない

ガラスのかけら


それは宝石ではなく

ただ運命という名の


忘れなさいと人は言った

受け入れなさいと人は言った

努力しなさいと人は言った

あきらめなさいと人は言った


けれど


手をさしのべても

涙を流しても

何も何一つ変わらなかった

ただ人の想いが

風となってすぎていった


晴れることのない薄闇の洞窟の

青く深い水晶の水底

けっして浮かび上がることなく

けっして溶けることのない

小さく光るガラスのかけら


それはただ運命という名の

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ