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死に戻り白豚勇者、日本で準備万端ととのえて、いざ異世界へ(※ただし彼は洗脳されている)  作者: 優木凛々
第3章 リベンジ

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17.夕暮れ


話の流れ上、短いです。


魔王戦開始から、約4時間後。

シオンは、地面に座り込んで、ボーっとしていた。



――ヤバかった。マジでヤバかった。



魔王は、前回(召喚1回目)と比較にならないほど強かった。

事前準備も作戦も完璧にも関わらず、あそこまで追い詰められるとは想像していなかった。


最後、山中に残していた30名を呼んで、怪我人を交代。

何とか倒したが、あの30人の余裕がなかったら、マジでヤバかった。


そして、戦闘終了後。

クロスボウ隊の一部が、重傷者を連れて急いで下山。

残った者は、一旦休憩を取って、砦に帰ることにした。


広場では、補給部隊がかいがいしく軽症者の手当てを行っており、広場中央では、大きな鍋で炊き出しが行われている。


シオンがその様子をボーっと見ていると、ジャックスがスープの入ったお椀2つと、大きなおにぎりを6つ持って来た。

彼は、シオンの隣に座ると、お椀とスプーンを差し出しながら、ニカッと笑った。



「うまくいったな」



ああ、そうだな、と、言いながら、お椀を受け取るシオン。

そして、小声で尋ねた。



「状況はどうだ?」


「一部を残して、帰還を始めている。怪我人もいるが、暗くなるまでには街に着くと思う」


「そうか。それなら安心だな」



空を見上げると、かすかに薔薇色を帯びた雲が浮かんでいる。

あと数時間もすれば、漆黒の夜が来る。


シオンは、フウッと、息を細く吐いた。


ここからが本番。

ここからが本当にリベンジだ。



彼は、己の手を見た。


剣だこが出来た、硬くゴツゴツした手。


その手をながめながら、シオンは思った。


この2年間。

ずっと、この日のために努力を続けてきた。

世界を救う男になるぞ、と、弱気になる自分の尻を叩き、懸命にがんばってきた。

ここまで来たら、もうやることは1つだ。



シオンは立ち上がると、大きな声で言った。



「あと1時間ほどしたら下山する! 砦に戻るぞ!」






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― 新着の感想 ―
[気になる点] 続き(((o(*゜▽゜*)o))) [一言] いよいよクライマーックス! と、思わせてもうひとひねりあるのかな? 言いたいことがたくさんあって 黙って読んでいるのがツライ!(T_T) …
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