その十七 ねこのこはな 藤沢カミヤ 講談社
今回はマジでマイナーだぞ。
マイナー作品でも良作は紹介すると言いつつ、過去の名作や漫画賞を取ったり、コアなファンがいる作品ばかりを紹介していたような気がします。
でも今回紹介する「ねこのこはな」これはさすがに、失礼ですがマイナーでしょう!
物語はアパートに住むSF作家のあっちゃんと、猫のこはなの一人と一匹の話。
ちなみに猫は擬人化され、人間とのコミュニケーションもかなり取れます。
そして衣装はセーラー服です。
大事なのでもう一度言います。衣装はセーラー服です。
ほぼ二頭身のこはなの可愛さ。基本は良い子なのですが、子供にも通じる探究心で、騒動を起こしてしまうこともあります。
ですけど、美味しいカリカリを形のいい順番に並べたり、ノラ猫さんと話したり、あっちゃんの友達と話したり。
アパートの住人は個性派揃いで、こはなの可愛さに思わず持って帰りかけたりもします。
あっちゃんとの距離感も抜群で、甘やかしすぎない。でも最後には甘やかしてしまう。
イタズラというか悪気のない行動であっちゃんに迷惑をかけてしまうこはなの姿はとってもラブリーです。
最終巻にはこはなとの出会いも描かれていますが、彼女がどれだけ幸せか、ほっこりとする作品なのです。
こういう隠れた名作はもっと長い期間描いてほしいものですが、まあ……あまり売れなかったんですかね?
これ読むだけで欝が癒されるので、私の評価はかなり高いのですが。
擬人化された猫さんの姿にほっこりとしたい方は是非!
こはなの食事風景に存分に癒されてください。
作者が地元出身だとか、主人公が地元出身設定だろうが、つまらない作品は売れないんだよ!
それぐらい分かって発注かけろよクソ上司! だいたい物語の舞台は違うじゃねえか!
君の縄なんてAVが高回転するなんて、正気で思ったのか!?
あれ見てあれをパロったAV見るなんて、観賞後の余韻が薄れるだけなんだよ!
仕事をしてるように周りに見せたいだけなら、下に迷惑かけないようにやれよな。




