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毒吐く女の恋愛事情  作者: 黒猫
合コンが地獄に変わる時
2/2

「あぁついに栄子も痛感しましたかぁ・・」

30過ぎて仕事一筋できた私にとっての楽しみは、同い年の友人とのランチや飲み会だ。

「痛感・・貫通・・ボロボロですわ」

橋本真美とは、高校からの友人。

一緒に合コンに行った事も、婚活パーティーに行った事もある。


「あの頃はさぁ2人で男のことなんて鼻で笑い飛ばしてたのにねぇ」


本当だ。

私たちの栄光時代は、さえない男に会えば思わせぶりな態度をとって楽しんだり、面白がってばかりいた。


「ねぇ、まみ!何なの?あの、君は戦力外なんだよっていう空気は!」

「・・恐怖だよねぇ。みんなが盛り上がっているのに、自分の場所だけ氷点下なの。空のジョッキに囲まれる感じ・・」


私は頭を抱える。


「怖い。怖すぎる・・こんなはずじゃなかった・・・」


「甘いよ、栄子。これからなんだよ」


真美が戦士のように、フライドポテトをフォークで突き刺す。


「あたしたちの扱いなんて、これからどんどん急降下する一方なんだよ」

「きゅ・・・急降下??」

「身一つで、激流に飲み込まれていくんだよ」


それはまるで、今まで馬鹿にしてきた自分たちへの罰のように襲ってくる。

逃げ切れるはずがない。


この環境を変えない限り。


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