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はぐれエルフちゃんと剣姫さん~生活魔法も使いよう~  作者: トルク
六章 じいじを訪ねていざ王都へ
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ヒルダ、無双する

このくらいのペースで行ければいいなぁ。

なんやかんやありましたが。


無事に農園に到着です。

途中でみんなでお歌をうたいながら来たのですけどその歌が


『ちっさいからってみくだすな~てーつのひーじがつっきさっさるぅ~』


『ちびっこしっしょおはかっわいいぞー♪』


‥‥これって私のことですよね?


エリーもヒーちゃんも熱唱してました。

私だけ知らなかったみたい。

街の子どもたちに人気の流行歌らしいです。


よーく聞いてみたら‥‥

カルナザルガードの隊員が酔っ払ってパブで私の話しをしたのがそもそも。

それを居合わせた吟遊詩人が歌にまとめたって事みたいです。

はずかしーです!(爆)


それはさておき。

農場に着いたからにはお仕事です!

べ、別に恥ずかしいから誤魔化そうとなんて‥‥してました。

んんっ!

気持ちを切り替えましょう。


「さて、みなさん!ここが領主様がお貸し下さった農場です。これからここにお芋さんを植えますよ!」

『はーい!』


「そして収穫まで、みなさんがお芋さんのお世話をするのです。出来ますか?」


「やるー!」

「あたちがんばるのー。」

「水やりは僕らの仕事だね!力持ちの獣人だからさ!」


おお!みなさんやる気満々です!


「では作業にうつりましょう。カルナザルガードのみなさん、お願いします!」

『イエス!マスター!!』


カルナザルガードの皆さんが鍬を畑に打ち込み耕していきます。

皆さん身体強化(改)を使っているので眩しいです!


50メルト(メートル)四方の農地があっという間に耕されました。


「それでは畝をつくりますよ。」

「マスター・アウラ様、畝とは?」

カルナザルガードの方々は農業に詳しくありません。


「あ、畝と言うのはですね‥‥」

孤児院の先生が説明しながら畝を作ります。

皆さん感心してますね。

流石は先生です。教えるのが上手。


「畝は高く作りましょうか。この蔓の先、根っこの部分に沢山お芋さんができますからね。」

『イエス!マスター!』


‥‥このお返事のされ方は慣れませんね。

とってもむず痒いです。


畑が出来上がった頃、お日様は丁度真上。

お昼ご飯の時間です。


今日はお城の料理人さんにお願いしてここでカルナザル焼を作ってもらうのです!

残念ながらハインツさんはお城でマリア母さまとソフィー姉さまのお世話があるのでお留守番。


ハインツソースの焦げる良いにおいにみんなのテンションMAXです!

とっても楽しく賑やかなお昼ご飯なのでした。


お腹もいっぱいになって一休みの後、本日のメインイベントが始まります。

お芋さんの植え付けです。


1メトルの長さに切った木の棒をカルナザルガードの皆さんに持たせます。


「まずこの棒でこう!穴を開けます。そしてだいたいで構いません、この棒の長さ分離してまた穴を開けます。」

私がまず実践してみせます。


そして今度は孤児院の先生方に向けて。


「子どもたちはおじさんたちが開けた穴にお芋さんの蔓を挿していきましょう。挿したら土を盛って下さい。‥‥こんな感じで。」


みんながそれぞれにお仕事を進めていきます。


かなり広い畑ですがあっという間に植え付けが終わりました!


「皆さん、お疲れ様でした。これで今日のお仕事はおしまいです!」


やったー!

みんながんばったねー

ぼく、たのしかったよ

あたしもー!


みんなで1つのお仕事をやり遂げて連帯感も出来たみたいですね。

なんて感慨にふけっていると


「アーちゃん、お疲れさま!」

「エリー、今日はありがとうね。」

エリーはお子ちゃまたちに大人気でした。

優しくって綺麗なお姉さんはみんな大好きなのです!


「あれ?そう言えばヒーちゃんとイメルダさんは?」

ん?そう言えばお昼ご飯から完全に別行動でした。

こんなのは初めてかも?


「あ!あそこに居たよ、アーちゃん!」

ほんとだ。

ヒーちゃんとイメルダさん、それに獣人の子どもたちがしゃがんで何かしてますね?

何してるのかな?


「ヒーちゃん、何してるの?」

「あ!ねぇね、いっぱいいたのー!」

ヒーちゃんが差し出したのは‥‥


「「キャーーーーー!!」」


とっても大きなイモムシさんでした!

私とエリーは身体強化(改)でその場を逃れます。

ダメです、ダメなのです!

私、イモムシさんとだけは仲良しさんにはなれません!

エリーなんてお顔が真っ青です!

はう!

ヒーちゃんも身体強化(改)で追いかけてきます!

満面の笑みで!


「ひ、ヒーちゃん!ペイってして、ペイって!」

「みんなおいちーっていってたよ?」


ヒーちゃん‥‥ま、まさか食べるの?


後から聞いた話しですけど獣人はイモムシさんを食べる習慣があるそうです。


「ねぇね!アーンして?」

「ヒーちゃん、ごめんなさい!」

「ヒルダ、やめなさい。」


イメルダさんに助けてもらった私とエリーは完全に涙目です。


お芋さんの植え付けに来てイモムシさんとヒーちゃんに無双された私とエリーなのでした。


「ほんとーにおいちーのかな?あーん‥‥」

「ペイっ!」

イモムシさんはイメルダさんにペイってされました。


ヒーちゃん、ねぇねが美味しいものたくさん作りますからイモムシさんだけは食べないでね?


ねぇねとのお約束ですよ?










改稿‥‥するかも(汗)

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