アウラ、相棒になる
エリーとお友達になりました!
わーい。
後は人族の里でお仕事を見つければ当初の目的達成ですね!
「アーちゃん、これからどうするの?」
「そうれすね。おしごとみつけまちゅ。」
「だ、だったら私の従者やらない?あ、従者って言っても違うくって、そう!相棒。私の事いろいろサポートして欲しいの!私の家に下宿って事で3食おやつ付き。どうかしら?」
なんと!3食おやつ付きですって!
破格の待遇じゃないですか。
でも従者?相棒?って何をするのかな。
うん、私にもできることがある‥‥はず?
「すごくうれちいれす!よろちくおねがいしましゅ!」
二つ返事で受けちゃった。
3食おやつ付きは大変魅力的ですからね。
「よかった~。じゃあ今日はお家に帰りましょう。家族にも早く紹介したいし!アーちゃんとってもかわいいからみんな大歓迎だよ!」
「あい!」
エリーは私の手をそっと握ると川下に向かって歩き出します。
オークさんは放置ですか?
「フゴー!」
あ。
また出た。
オークさんです!
「くっ。まさかもう一匹居たとは!アーちゃん下がって!」
エリーが剣を抜いて構えます。
ほわー。かっこいい‥‥
なんて思ってる場合じゃありません!援護しなくては!
あれ?
エリー、身体強化使ってる?けどこれって‥‥
「くうっ!重い!」
オークさんの棍棒をエリーは剣で受けていますが力負けしてます。
やばいです。
間に合うかな。
「れーじゃー!」
オークさんの左目にレーザーを打ち込みます。
ジュっ。水分が蒸発して白い煙が立ちます。
「グアアアアー!」
「エリー!いったんさがって!」
痛みにのたうつオークさんに蹴りを入れてエリーが戻ってきました。
「アーちゃん!今のは?」
「光のせいかつまほーれす。それより!」
私はエリーに説明します。
「あとでくわしくおちえましゅ!いまはゆーとおりにしてくらしゃい!」
「!わかったわ!!」
「しんたいきょうかれすがそれじゃだめれす。」
「え?魔力は全身に巡らせてるよ?」
「だかられす!けんをふるときちからはどうつたわっていきましゅか?」
「えっと、踏み込んで振りかぶって斬る?」
「そうれしゅね。そのちからをつたえるみちすじにまりょくをとおすのれしゅ!」
「えっと、わかったわ!やってみる!」
エリーは蹲るオークさんに再び対峙します。
「踏み込んで!」
「振りかぶって!」
エリーの魔力がそれぞれの動きを強化していきます。
「斬る!」
スパン。
オークさんは真っ二つになりました。
「はえ?」
エリーはポカンとしてます。
「しゅごいれしゅ!エリーはちゅよい、かっこいいれしゅ!」
「アーちゃん、私‥‥」
「あい?」
プルプルと自分の手をみつめるエリー。
どうしたのかな?
「け、剣の極意を収めたかも‥‥」
「おおげされしゅねぇ。エリーはきっともっとちゅよくなりましゅよ?だって‥‥」
私はぺたんこな胸を張りフンスっと鼻から息を吹きます。
「だって?」
「だってわたちがあいぼーなのれしゅから!」
突然エリーに抱きしめられます。
また泣いちゃいましたね。
よしよし。
「アーちゃん、ありがとう。私と出会ってくれて。」
「エリー。こちらこしょ。」
私たちはしばらく抱き合ってエリーのお家に向かうのでした。