表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
はぐれエルフちゃんと剣姫さん~生活魔法も使いよう~  作者: トルク
五章 結成!カルナザルガード
63/72

修練、はじまる

ヒーちゃんとイメルダさんの一連の騒動から暫く。


約束の一ヶ月が過ぎました。


48名の騎士さんはやり遂げました。

街の人からは好意的に見られ、他の騎士さんたちと装備を別けた事で特別っぽい立ち位置が確保されつつある様です。


獣人やエルフ、ダークエルフの孤児たちもさりげない騎士さんの優しさに触れ、少なからず心を開いてくれたみたい。

孤児院に食事だけとりに来る子供たちが増えたってダカン父さまから聞いた時はとっても嬉しかったです。


街の犯罪もグンッと減りました。

だって衛兵さんの巡回よりも細かに街を見廻るんですもの。

現行犯は元より、街の人たちからも情報をもらって未然に犯罪を防いだり。


大活躍です!


さて。


約束通り皆さんにアウラ流活殺術を教える訳ですが。


なんと!

ギアスロールに署名する事を拒んだ人は一人もいませんでした!


皆さんやる気満々です!


そして私は今。


新しく出来た城内の練兵場に来ています。

練兵場は広い建物で屋根もあります!

これからカルナザルは厳しい冬がやってきます。

ここなら寒さに震えず修練できますね。


「マスターアウラさま、訓示をお願いします。」


ハウエルさんが畏まって告げます。


私用に用意された少し大きなステージ。

朝礼台?

久しぶりに『ライブラリー』が自動発動しました。


私は三段ある階段を登り居ずまいを正します。


よし、では参りますよ!


「皆さん、一ヶ月の間よく頑張りました。皆さんが護るべき人たちの顔を身近に見れたのではないでしょか?」


私はこれから弟子になる騎士さんたちを見渡します。

皆さん目がキラキラです!


「アウラ流活殺術は護りの闘法です。ですが守備特化ではありません。」


ゴクリと固唾を飲む音が聞こえました。


「生殺与奪を自在にする技、それがアウラ流活殺術です。活かすも殺すも技を収めたあなたたち次第と言う訳です。」


ハウエルさんの視線が熱いです!


「しかし!アウラ流活殺術の唯一にして無二の掟をここに定めます。それは…」


ざわざわ……


「不殺。」


ざわざわ、ざわざわ……


「皆さんには相手を殺さなくても無力化出来るほどに強くなってもらいます!ですが心通わぬモンスターには手加減無用です。そして手加減が叶わない相手の場合も特例とします。そして不殺のここでの意味は他ならぬあなたたちが死んではならないと言う事です!わかりましたか?」


『うおおおおおおおおおお!!』


地響きの様な雄叫びです!


「それでは皆さんには初伝である技をまず身につけてもらいます。エリー、お願いします。」

「はい、師匠!」


エリーが身体強化(改)を発動します。


「姫さまが光っている!」

「ああ!お二人が時々使っていたのを見た事がある!」


皆さん、ワクワクが止まらないって感じですね。


「皆さんにはこの身体強化(改)をマスターしてもらいます。アウラ流活殺術の基本技です。そしてエリー、エリザベートが指導します。」


「それでは技について説明をする!口伝である!判らなければ何度でも聞け。私には一日の長がある。が、未だ修業の身!皆!共に護る者となろう!!」


再び地響きの様な雄叫び。

ここはエリーにお任せして私は3人の直弟子を担当します。



「ダカン父さま、ハウエルさん、イメルダさん。」


「うむ。」

「はっ!」

「はい!」


「あなたたち3人には私が直接指導します。一月で今のエリー位までにはなってもらいますのでよろしくお願いします。」


「うむ!」

「望むところ!」

「よろしくお願いします。師父。」



これで本格的にカルナザルガードが始動しました。

ダカン父さまもハウエルさんも静に興奮していました。


後でダカン父さまは四番弟子、ハウエルさんは五番弟子と告げると少し落ち込んでいたのでハインツさんにお菓子をお願いしてご機嫌とりしたのはご愛嬌でした。



五章ラストです。


次回は何話か閑話を入れ新章へ移ります。


ありがとうございます!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ